レッドブルは、F1バーレーンGPで、セバスチャン・ベッテルが2位、マーク・ウェバーは11位だった。3番グリッドからスタートしたベッテルだったが、スタートでジェンソン・バトン(ブラウンGP)とKERSを搭載したルイス・ハミルトンに先行を許し、ハミルトンの後ろでタイムをロスしてしまった。しかし、トヨタ勢が戦略で後退したあとは、素晴らしいパフォーマンスをみせ、2位表彰台を獲得した。
マーク・ウェバーは18番グリッドからのスタートとなったが、11位でフィニッシュ。いくつかオーバーテイクをみせ、レッドブル RB5のポテンシャルの高さを改めて示した。セバスチャン・ベッテル (2位)「とても良い結果だった。良いリザルトで良いポイントだが、難しいレースだった。スタートはまあまあだったが、突然、気付いたらルイス(ハミルトン)がぼくの横にいた。特別なボタンを使ってアドバンテージを得たのだろうね。最初のコーナーは3台が深く入って、ぼくを挟んでアウト側にジェンソン(バトン)がいたので、ぼくが譲らなければならず、2つポジションを落としてしまった。その後はルイスの後ろから抜けられず、タイヤの性能が落ちる原因になった。スライドし始めたら、もう立ち直れない。ここはブレーキングが激しいので、タイヤとリアの安定性が重要だ。第2スティントではヤルノ(トゥルーリ)のすぐ後ろだった。ソフトタイヤを装着していたので、もう少し速く走れたので残念だった。第3スティントは立場が逆になって、ぼくがソフトタイヤのヤルノをディフェンドすることになった。ミラーで見ると彼はぼくにすごく近づいていたが、全くミスを犯さず2位でフィニッシュすることができた。メンバーの全員にこの最高の結果を感謝したい」 マーク・ウェバー (11位)「まあまあのスタートで、最初の数周も悪くはなかったが、その後はピケの後ろから抜けられなかった。KERS搭載車をオーバーテイクするのは本当に難しい。ストレートのピケはすごく速くて、僕の第1スティントはボロボロだった。その後、2ストップ戦略に変更したが、プライムタイヤのグリップはかなり低かった。もちろん、これは誰にとっても同じことだけどね。こういうレースでは、グリッドポジションが良くなければ結果は見えている。しかし、僕はベストを尽くした。セバスチャンにとっては良い1日になった。クルマの性能が高いの証だ。僕のメカニックたちが死にもの狂いで仕事をしてくれたおかげでクルマの信頼性は高かった。今後に期待したい」クリスチャン・ホーナー (レッドブル チーム代表)「ジェンソン(バトン)とルイス(ハミルトンが)セバスチャンを抜いたターン2がレースを決定づけた。第1スティントはルイスの後ろから抜けることができずにタイムロスし、第2スティントはプライムタイヤを装着したヤルノの後ろでタイムロスした。ピットインが重なって自由になったベッテルはとても良いスピードで2位までポジションを上げた。今回も8ポイントを獲得できた。最高のリザルトだ。コンストラクターズ・チャンピオンシップでもまだ2位にいる。優勝してもおかしくないだけのスピードがあるクルマだった。マークは難しいポジションからのスタートで、難しいレースになった。ペースは良かったが、リタイヤするクルマがほとんどなかったので、彼にとっては今日は11位が最高の結果だっただろう」 ファブリス・ロム (ルノー・プリンシパルエンジニア)「複雑な気分だ!2位は素晴らしいポジションだし、2レースで26ポイントを獲得できたのはチームにとって特別なことだが、今日は優勝できるクルマだったので、嬉しいと同時に残念でもある。マークも残念だった。彼はとても速かったが、あのグリッドからのスタートではオーバーテイクがとても難しい。特にKERS搭載車をオーバーテイクするのは困難だ。だが、良いリザルトだったと思うし、ヨーロッパ・ラウンドの前にたくさんポイントを獲得できたので良かった」