レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ルノーの新型F1エンジンが約束どおりのパフォーマンスを発揮すれば、少なくともフェラーリと戦えるようになると考えている。先週のF1バルセロナテストでは、ルノーのアップグレード版パワーユニットが持ち込まれた。テストは順調に終わり、ルノーは、当初予定していたF1カナダGPから投入をモナコGPに早めることを決定した。
今年、タグ・ホイヤーのブランド名でルノーのパワーユニットを搭載しているルノーは、前戦F1スペインGPでマックス・フェルスタッペンが優勝。チームにとって20ヶ月ぶりとなる勝利を収めている。クリスチャン・ホーナーは、ルノーの進歩を称賛。今後についても楽観的に捉えている。「前進するために素晴らしい仕事を成し遂げた我々のタグ・ホイヤー・エネンジパートナーを称賛しなければならない」「今後のレースにむけて進行中のものがあり、楽観的になる多くの理由がある」「示されているものを得ることができれば、少なくとも毎週フェラーリとレースができるポジションにいられるだろうし、特定のサーキットではメルセデスとのギャップを縮めていけることを期待している」「(スペインでは)ダニエル(リカルド)は予選でルイス(ハミルトン)の0.65以内だった。それは過去12ヶ月では誰も考えていなかった最も近いタイムだった」「バルセロナのようなトラックでのそれは本当に励みになる。パワーユニット側でコンマ数秒を見出すことができるのであれば、ありがたく受け取るよ」F1モナコGPでルノーは新型エンジンを投入するが、スペアパーツが十分ではないため、各チームが搭載できるのは1台ずつとなる。レッドブルは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのどちらを最初に新型パワーユニットでレースをさせるか決定しなければならない。ルノーは、新しいエンジンがより多くのパワーを供給すると常に自身を示していたが、当初、モナコではそのドライバビリティがそれほど洗練されないことを不安視していた。ルノーが新型エンジンをモナコに投入すると決定する前、クリスチャン・ホーナーは、その点に関してレッドブルからのプレッシャーはかけていないと主張していた。「モナコでより競争的になれるチャンスがあるならば、もちろん、我々はそれを選ぶだろう。だが、それはルノーの人々が決定することだ」とクリスチャン・ホーナーは述べていた。