レッドブルは、2015年末にルノーとのエンジン契約を解消することを検討している。ルノーのパワーユニットは、パフォーマンスと信頼性に欠けており、レッドブルとの関係は悪化。両社は2016年まで契約を結んでいる。契約にはパフォーマンス条項が存在すると考えられており、レッドブルはそれを発動することを強く検討していると AUTOSPORT は報じている。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「我々は今シーズンのようなシーズンをもう一年過ごしている余裕はない」とコメント。「今シーズンはまだ長い道のりだ。我々は状況を変えるために非常に懸命に仕事をしている」「しかし、このようなシナリオに陥ると、非常に厳しく、非常に高価だ」「我々はエンンジンに多くの資金を注入している。我々はエンジンのために支払をしている。無料のエンジンではない」「カスターマー製品を使用しているときには欲求不満が爆発するときもある」状況のもうひとつの要因として、ルノーが再びワークスチームとして参戦する可能性がある。ルノーは、ロータスとの買収契約を進めており、契約は月末までに発表される可能性があるという。クリスチャン・ホーナーは「我々は2016年まで契約があり、ルノーの計画がどのようなものであるかを理解することが重要だ。そのあと、我々はそれに応じて反応することができる」とコメント。「我々は、ルノーのコミットがF1に関してどれくらい長期的であるかを確認したい」レッドブルとルノーが契約を解消した場合、レッドブルには新しいエンジンパートナーが必要となる。そして、その最有力候補とされているのがメルセデスだ。現在、設計技術のリードタイムは短くなっており、エンジン供給の決定は11月まで猶予があるという。2016年に異なるエンジンをレッドブルのコンセプトに適応されることは簡単かと質問されたクリスチャン・ホーナーは「何事も決して不可能ではない」とコメント。「ロス・ブラウンが2009年にブラウンGPでタイトルを獲得したことを勧化て欲しい。彼は12月まで2009年にどのエンジンを得られるかわからなかった」しかし、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、レッドブルとルノーの関係に干渉しないことを明言している。しかし、トト・ヴォルフは、パートナーシップの可能性があるのであれば、それまでに多くの要因を考慮しなければならないと述べた。「レッドブルとルノーに既存の契約関係があることは全ての企業がわかっていることであり、我々もわかっている。我々はそこに干渉するつもりはない」とトト・ヴォルフはコメント。「いずれにせよ、それは2社の間で整理されることだ。我々は何も懸念していない」「メルセデスの展望としてそれを見れば、5つのカスタマーにエンジンを供給することはおそらく間違った行為だ。組織にストレスを与えることになるからね」「さらに、チャンピオンシップのライバルのひとつに大きなリソースを供給するになるので、我々がどれをしたいかどうかに関して慎重に判断する必要があるし、バランスを保つ必要がある。「だが、世界的にはレッドブルは、若いオーディエンスと消費者を引き付ける本当に著しいブランドだ」「したがって、我々はそれをテーブルから拭い去ることはできないし、『チームの展望としてそれはまったく意味をなさないので、検討しない』と言うことができない。良い点と悪い点を分析し、決定することにあるだろう」「我々はまだそのフェーズには達していない。レッドブルとルノーの間にパートナーシップがあるので、その機会は存在しないからね。我々はそれを尊重している」メルセデスの取締役会では、レッドブルとのタイアップについて意見が割れているとされている。また、メルセデスはウィリアムズとプレミアム契約を結んでいるとされ、そこもレッドブルとの契約に影響するとされている。
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