レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、第一線を退くエイドリアン・ニューウェイの下で働くテクニカルディレクターを任命する必要はないと考えている。エイドリアン・ニューウェイは、今シーズン序盤に新たにレッドブルに残留する長期的な契約を結んだが、今後F1チームへの関与は減っていく。
エイドリアン・ニューウェイは、チーフテクニカルオフィサーとして働き続けるが、クリスチャン・ホーナーは彼の下に配置されている既存の部門長がいることで、テクニカルディレクターを置く必要はないと考えている。「我々がテクニカルディレクターを任命するつもりはない。我々には必要ない」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「エイドリアンは、まだ方向を定めることを手伝うことで大きく関与していくことになりそうだが、それはエイドリアンの下の人々が進歩し、より多くの責任を担う機会でもある」「我々にはロブ・マーシャル(チーフデザイナー)、ダン・ファローズ(空力責任者)、ポール・モナハン(チーフエンジニア)が率いる非常に強力なテクニカルグループがある」以前、エイドリアン・ニューウェイは、自分が一線を退く、さらにはチームを離れることになったとしても、レッドブルが高いレベルでの運営を続けられるようにしたいとの願望を強調していた。エイドリアン・ニューウェイの役割が変わるのはシーズン終了後だが、クリスチャン・ホーナーは準備はできていると考えている。「エイドリアンは、どこかの時点で退くつもりであることをまったく秘密にはしてこなかった」「今、彼はそのポイントにたどり着いた。我々はそれに対応するための構造を築いているが、それでも彼の関与から利益を得ることができる。全員にとってベストな状況だ」「エイドリアンが完全に姿を消すことはないという素晴らしい状況であり、彼の時間がまだF1に関与するパーセンテージはある」「だが、エイドリアンの下にあるチームが立ち上がり、強さを深めていく素晴らしいチャンスだ」