レッドブルは、エイドリアン・ニューウェイの獲得を試みたことはないというフェラーリの主張に反論した。F1パドックで最も能力を評価されているエイドリアン・ニューウェイの将来については様々な憶測がなされてきたが、レッドブルはF1モナコGPの週末にエイドリアン・ニューウェイと新たな複数年契約を締結したことを発表した。
だが、エイドリアン・ニューウェイは、F1の第一線から退くことになり、F1チームへのアドバイスやスタッフの指導者的役割は続けつつも、アドバンスト・テクノロジー・センターという新たな組織に向けられることになる。また、ヨットレースのアメリカズカップに関わるとも噂されている。レッドブルのヘルムート・マルコは「エイドリアンは少々疲れたと率直に認めている」と Servus TV に述べた。「F1のイノベーションの余地がどんどん少なくなってきていることが原因だ」「我々は彼を失いたくないので、この新しいセンターを作ることにした。これなら彼はF1の仕事と並行し、複数のプロジェクトに取り組むことができる」一例として、エイドリアン・ニューウェイは、レッドブルの2015年マシン『RB11』のデザインに取り組んでいるという。レッドブルにとっては、単なるアドバイザーとしてでもエイドリアン・ニューウェイをキープできることは最善の結果といえる。これにより、レッドブルは、F1界で"天才"とあがめられるデザイナーをライバルたちの手から守ることができるからだ。中でもフェラーリは、エイドリアン・ニューウェイを引き抜くために巨額の報酬を提示したことで知られている。しかし、フェラーリ側はこれを否定している。フェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは「モンテカルロで述べた通り、我々は一度もエイドリアンに接触したことはない」と述べた。だが、それは真実ではないとヘルムート・マルコは主張。「エイドリアンとは長い時間をかけて話し合った」「フェラーリは彼に不条理なオファーをした。金銭面でも、彼の責任に関してもね」
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