レッドブルは、物議を醸している最終戦でのダブルポイント・システムに希望を見いだしている。FIAは、タイトル争いが早期に決着することを避けるために、2014年シーズンの最終戦となるF1アブダビGPで獲得するポイントを2倍にすることを決定。過去4年間、レッドブルが圧倒的な強さをみせいたことで、シーズン前には“レッドブル封じ”とも受け取れた。
だが、蓋を開けてみると、新エンジンの導入とともにメルセデスが開幕から6連勝と独走態勢。逆にレッドブルはルノーのパワーユニットのトラブルもあり苦戦を強いられている。メルセデスのニキ・ラウダは「レッドブルはチャンピオンシップのことを忘れた方がいい」とオーストリアのラジオ O3 に述べた。皮肉なことにダブルポイントは今のレッドブルにとって頼みの綱となっている。レッドブルのヘルムート・マルコは「我々は当初、違う見方をしていた」と笑って述べた。「だが、今はこの新ルールに大興奮しているよ!」「冬のショックを乗り越え、我々はメルセデスに次ぐ2番目のチームという地位を確立した」「まだ終わっていない」