レッドブルは、マクラーレンはレッドブルを相手に法廷で戦おうとするのではなく、自分たちの調子を上げることに集中すべきだとアドバイスを送った。マクラーレンは、ダン・ファローズをレッドブルから引き抜く契約を結んだが、最終的にダン・ファローズは昇進した上でレッドブルに留まることを選んだ。そのことがマクラーレンの最高権威であるロン・デニスの怒りを買い、上海でロン・デニスはレッドブルがダン・ファローズに契約を破るよう“説得した”と非難した。
しかし、最新の噂では、数年間ピーター・プロドロモウの補佐として働いてきたダン・ファローズがレッドブル離脱を決めたのは、より上位のポジションを求めてのことであり、その後マクラーレンがピーター・プロドロモウとも契約したことが、ダン・ファローズの心変わりを促したとされている。また、ダン・ファローズは、ロン・デニスではなく、元チーム代表マーティン・ウィットマーシュの下で働くことを見越して契約したともされている。クリスチャン・ホーナーは、レッドブルがダン・ファローズに契約破棄を“説得した”というロン・デニスの主張を否定した。「彼の方からまだオープンな状況かどうか確かめるためにアプローチしてきたのであり、100%彼の選択だった」とクリスチャン・ホーナーは述べた。さらにクリスチャン・ホーナーは、F1中国GPでジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンの両名がノーポイントに終わったマクラーレンに対し、ダン・ファローズから焦点を外し、自分たちのことに集中するようアドバイスしていた。「それが彼らの集中力を散漫にしていないか注意しなければならない。焦点はもう少し内部にあるべきだ。マクラーレンは、彼らの最大の問題から焦点をそらしかねない。そのために空気力学者を探していたではないだろうか」