レッドブルは、F1バルセロナテスト2日目にパッシブDRSをテストした。いくつかのチームは、ドライバーが操作する通常のDRSとは異なり、受動的にリアウイングをストールさせて直線スピードを向上させるパッシブDRSのコンセプトを評価している。パッシブDRSは、クルマが特定のスピードに到達したときに起動する。ただ、必ずしも同じスピードで起動するわけではなく、適切に機能させるのは困難なデバイスとなっている。
デバイスがきちんとセットアップされていなければ、ドライバーは高速コーナーで不可欠なリアウイングのダウンフォースを失ってしまうことになる。これまで、ザウバー、メルセデス、ロータスがパッシブDRSを試してきたが、どのチームもまだ開幕戦で使用するための十分な自信は得られていない。ロータスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、今週のバルセロナでパッシブDRSをより快適に機能させられるようになってきているが、まだレースで使用する準備はできていないと述べている。「正常に機能させるのは非常に難しいシステムだ。重要的なデバイスなので、スイッチの強さはあまり強くない」「ウイングを始動させるために、スイッチを明白にし、反復可能にし、十分に強くしなければならない。だが、始動していないときにもウイングが精密で丈夫であるようにもしたい。バランスを維持するのは非常にデリケートなシーソーだ」レッドブルのエイドリアン・ニューウェイは、RB9の発表会でパッシブDRSのコンセプトを開発し続けていると述べていた。「非常に興味深いエリアだし、調査していきたい部分だ」「だが、このデバイスによってラップタイム上のメリット、さらに重要なポイント上のメリットを引き出すのは簡単ではない」
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