レッドブル・エアレース 世界選手権 2017シーズン 第3戦 千葉の予選が3日(土)に行われ、カナダ人パイロットのピート・マクロードが54.609秒を記録し、2014シーズン第7戦ラスベガス以来となる予選トップ通過を決めた。ピート・マクロードは2本共にパワフルながらクリーンでスムースなフライトを披露。特にハイGターンで素晴らしいライン取りを見せ、フリープラクティスで得たことを見事に予選で活かした。
そのマクロードを至近距離に捉えたのが現ワールドチャンピオンのマティアス・ドルダラーで、1本目のスプリットタイムでは一時的にマクロードを上回ったが、最後のバーチカルターンでタイムを失い、0.047秒遅れの2位でフィニッシュした。予選を3位で通過したのは現在総合首位に立つマルティン・ソンカだった。ソンカは千葉に入ってから好調を維持しており、土曜日に行われた3つのセッション(フリープラクティス3&4・予選)全てでトップ3に入った。4位にはセッション毎にタイムを縮めてきた日本期待の室屋義秀が入った。室屋義秀は日曜日のラウンド・オブ・14でペトル・コプシュタインと対戦する。予選の2本をノーペナルティで終えたパイロットは室屋義秀、マイケル・グーリアン、フアン・ベラルデ、ピート・マクロードの4名だけで、他のパイロットたちはテクニカルな千葉のレーストラックの攻略に苦み、10名のパイロットのうち7名がセーフティラインを越えるか、オーバーGを記録した。新機体を千葉でデビューさせたマット・ホールは5位で通過した。ホールはまだプッシュできる余裕があるとしており、今シーズン初のラウンド・オブ・8進出を狙っている。千葉のレーストラックは風の影響から常にコンディションが変化し、更にはセーフティラインも近いことからパイロットたちは攻略に苦しんでいるが、それゆえに日曜日はエキサイティングなレース展開が期待できる。
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