ビザ・キャッシュアップRBのF1チーム代表を務めるローラン・メキースが、2024年F1イタリアGPを総括。特にモンツァにアップグレードを投入していたことで、角田裕毅がニコ・ヒュルケンベルグに接触されてリタイアしたことを悔やんだ。RBはアップグレードを前倒しして、モンツァで角田裕毅のマシンにのみ搭載。しかし、期待されたパフォーマンスは発揮できず、角田裕毅は予選で16番手でQ1敗退を喫した後、レースではヒュルケンベルグにぶつけられてマシンを破損し、わずか7周でリタイアとなった。
「まず何よりも、今週末のF1は素晴らしい宣伝となった。改修されたモンツァサーキットに詰めかけた観客は、ほとんどが望んでいた地元チームの勝利を堪能した。フェラーリと素晴らしい走りを見せたシャルル・ルクレールに祝福を贈りたい」「今日のレースに関しては、ヒュルケンベルグがすべてを左右したと言ってもいいだろう。ダニエルがニコをトラックの外に追いやり、ニコが裕毅に衝突したため、我々はマシンをリタイアせざるを得なかった」「裕毅のリタイアで最も悔やまれるのは、ここで導入したアップデートの理解を深めることができたであろう40周を失ってしまったことだ」「さらに、最初のペナルティを正しく実行しなかったため、ダニエルにはさらに10秒のペナルティが科せられた。このような状況では手順を見直し、今日のミスから学ぶ必要がある。このようなことは起こり得るが、今シーズンはピットクルーの働きが全般的に素晴らしい」「我々は水曜日にモンツァでピレリのタイヤテストを行い、その後数日間をかけて、特にアップデートパッケージの観点から、今週末のレースから学べる教訓を洗い出す予定だ。実際には、次のアゼルバイジャン・ラウンドで予定されていたが、ファクトリーでの大規模なプッシュにより、モンツァで1セットのパーツを準備することができ、それを裕毅に試すことにした」「ペナルティがなかったとしても、ダニエルがポイントを獲得するのは難しかっただろうという事実は隠しきれない。我々はミッドフィールドのトップに返り咲くためにパフォーマンスの向上が不可欠であり、バクーに向かう前にここで収集したデータの分析に焦点を当てている」