ビザ・キャッシュアップRBの車両パフォーマンス責任者であるギヨーム・デゾトゥーが、角田裕毅が7位入賞を果たした2024年F1第6戦マイアミGPの決勝でのレース戦略を振り返った。10番グリッドからミディムタイヤでスタートした角田裕毅は、オープニングラップでポジションを9番手に上げたが、その後ミスがあり、10番手でレースを展開。他のドライバーがピットインするなか、ミディアムでのペースは良く、RBは第1スティントを延ばす作戦にでる。
そして、29周目にローガン・サージェント(ウィリアムズ)のクラッシュによって導入されたセーフティカーのタイミングでピットイン。メルセデスの2台の前の8番手でコースに復帰する。その後、ルイス・ハミルトンには抜かれるも、ジョージ・ラッセルを抑え切り、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がダメージを負ってポイント争いから離脱したことで7位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。土曜日のスプリントで8位入賞を果たしていた角田裕毅は、ドライバーズランキングでランス・ストロール(アストンマーティン)を抜いて10位に浮上した。「裕毅は素晴らしい走りを見せて6ポイントを追加し、我々はここマイアミで合計12ポイントを獲得した!これは驚くべき結果であり、シーズン開幕以来、チーム全体で取り組んできた膨大な努力が報われたことになる。マシンのアップデートも順調に進み、ダニエルのスプリント、裕毅のレースと、週末に訪れたチャンスを最大限に生かすことができた」とギヨーム・デゾトゥーはコメント。「第1スティントでは裕毅を長く走らせ、12周目にピットインしたヒュルケンベルグには反応しないことにした。セーフティカーが出たとき、我々は理想的な位置にいて、新しいハードタイヤでレース後半を攻めることができた」「セーフティカーによるリスタートから数周後、裕毅はハミルトンにポジションを奪われたが、ラッセルを抑えて余裕のギャップを作り、7位でフィニッシュ。レース全体を通してメルセデスのペースに匹敵することができたのは心強く、マシンの進歩を示している」「ダニエルのレースはトラフィックに巻き込まれることが多く、難しいものだった。後方からのスタートは決して容易ではなく、セーフティカー期間中にピットインできたにもかかわらず、第2スティントはずっとDRSトレインの中にいた。昨日は素晴らしいスプリントレースを展開しただけに悔しいし、トラフィックや多くのマシンとのバトルに巻き込まれると、物事がいかに難しくなるかを物語っている」この素晴らしい結果を、本拠地に戻った仲間たちとともに楽しみたい。そして、2週間後のホームレース、イモラでの進歩を確認するためにハードにプッシュしていく。フォルツァVCARB!」
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