F1でも新型コロナウイルスのグランプリ開催の影響が懸念されているが、すべての人々が過度に心配しているわけではない。すでに第4戦として予定されていたF1中国GPの延期が決定し、開幕3戦のオーストラリア、バーレーン、ベトナムへの入国について、特にイタリアからの旅行者への厳しい制限がシーズン開幕前から大きな懸念を巻き起こしている。
マクラーレンのカルロス・サインツは「土曜日にオーストラリアに到着する飛行機があるし、それに乗りたいという大きな望みがある」と木曜日に語っている。オーストラリア当局は乗客を選別するプロセスを整えており、ビクトリア州政府の広報担当は、アルバート・パークで開催される開幕戦F1オーストラリアGPに対する“障害はない”と語っている。すでにF1のスタッフと機材はオーストラリアに到着し始めている。「アルバート・パークには何日も建設を手伝ってくれている優秀な50人のF1プロフェショナルがある。貨物は金曜日から日曜日にかけて到着する」とF1オーストラリアGPの主催者であるアンドリュー・ウェスタコットは3AWラジオに語った。だが、バーレーンとベトナムは依然として疑念を抱いている。3月22日に第2戦として開催予定のF1バーレーンGPは新型コロナウイルスの対策としてチケット販売を停止した。特にフェラーリ、アルファタウリ、そして、公式タイヤサプライヤーのピレリといったF1のイタリア部隊にとっては最大の問題だ。ベトナムではイタリアからの14日間の検疫措置を受けない限り入国を許可されない。ルノーF1チームのダニエル・リカルドは「全10チーム、20名のドライバーが揃わない限りレースをするのは適切ではないと思う」と語る。F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは影響を受けたレースは“非世界選手権”ラウンドとして開催するというアイデアを提示しているが、ダニエル・リカルドは“さらに悪い”と語る。「このレベルでは、僕たち全員が揃っているか、もしくは誰もいないかでなければならない」一方、2人のドライバーは新型コロナウイルスにあまり関心はなりと認めている。「変わったことは何もしていない」とカルロス・サインツはスペインのメディアに語る。「開幕数戦は確実に対策が講じられるだろうし、ファンがもう少し注意を払うのは良いことだ」「現時点では待たなければならない。医者としか接触していないし、人々は手を洗い、他の人と直接接触することを減らすように僕たちに言っている。それは普通のことだと思う」アルファロメオ・レーシングのF1ドライバーであるキミ・ライコネンは「そのようなことを心配する傾向があるなら、家にいた方がいいと思う。自分ではコントロールできないこともある」とIlta Sanomatにコメント。新型コロナウイルス自体についてキミ・ライコネンは「どのような治療を受けているか、健康状態はどうか、何歳であるかなど、それに影響を与えるものがたくさんある」とコメント。F1は新型コロナウイルスの状況にどのように対応するべきかと質問されたキミ・ライコネンは「僕には言えない。僕たちが決めることではないし、彼らが決めることだ」と答えた。
全文を読む