フェラーリは、今年チームを離脱したデイブ・グリーンウッドの後任としてカルロ・サイティをキミ・ライコネンのレースエンジニアに据えるようだ。2015年にフェラーリに加入したデイブ・グリーンウッドは、3年間、キミ・ライコネンのレースエンジニアを務めてきたが、“個人的な理由”でフェラーリを離れて英国に戻る。そこでマノーのWECプロジェクトに参加するとみられている。
これを受け、フェラーリは組織を再構築することに取り組んでいる。Autosport の報道によると、データエンジニアを務めていたカルロ・サイティが、キミ・ライコネンのレースエンジニアに昇格するという。フェラーリは、技術責任者のマッチア・ビノットの元、チームを強化するために外部の人材ではなく、チーム内の才能を育成することをポリシーに掲げている。キミ・ライコネンのレースエンジニアの変更は、2018年にF1ワールドチャンピオンを目指すフェラーリのいくつかの調整のひとつになる可能性が高い。ヘッド・オブ・トラック・オペレーションのデイエゴ・ロベルノは別の役割につき、エンジニアリングチーフのジョック・クリア、ハースとザウバーのカスタマーエンジン面を担当していたクラウディオ・アルベルティーニが引き継ぐことになるという。また、チーフメカニックには、数年間フェラーリで仕事をしてきたクラウディオ・コッラディーニが就任するという。フェラーリの若手ドライバープログラムには、以前にトロ・ロッソのエンジニアを務めてきたマルコ・マタッサが加入し、マッシモ・リボラとともに仕事をする。以前にカルロス・サインツのレースエンジニアを務めていたマルコ・マタッサは、昨年末にトロ・ロッソを去り、フェラーリで次世代の若手を育成する仕事を選んだ。