キミ・ライコネンは、F1ベルギーGPの予選Q3で自分のラップがミスをした後、フェラーリのチームメイトであるセバスチャン・ベッテルをトウを使って助けたのは自分の判断だったと述べた。Q3で最後のアタックに入る前は、キミ・ライコネンはセバスチャン・ベッテルのひとつ前の3番手につけていた。キミ・ライコネンは、先に最終アタックを行ったが、ターン9で膨らんでタイムを失い、アタックを断念した。
まだ高速の最終セクターはその先にあり、セバスチャン・ベッテルはライコネンの数コーナー後ろを走っていた。そこでキミ・ライコネンは、セバスチャン・ベッテルを背後に追いつかせてスリップストリーム(前方を走るマシンの真後ろに発生する空気抵抗が小さいエリア)に入らせるという行動をとった。今週初め、キミ・ライコネンはフェラーリとの契約延長が発表されたが、今年のチャンピオンシップ争いではナンバー2ドライバーの扱いを受けているとの見方がある。予選でセバスチャン・ベッテルを助けた背景について質問されたキミ・ライコネンは「どうしようもない話をでっち上げるのはやめてほしい」とコメント。ミスをした後、フェラーリからセバスチャン・ベッテルを助けるよう指示されたのかと質問されたキミ・ライコネンは「僕はミスをした。ピットに戻ることにしていたし、自分にできることがあるんならそうする。僕に失うものは何もなかった。どうせピットに戻るんだからね」 「彼が後ろにいるのは知っていたし、スピードを上げて引っ張ってあげた。何も問題はない。それ以上、何の裏話も存在しない。話を作り上げたければ好きにすればいいけど、そこに真実はまったく存在しない」 キミ・ライコネンのトウに助けられたセバスチャン・ベッテルは、メルセデスのバルテリ・ボッタスを上回り、ルイス・ハミルトンと同じフロントローを獲得。タイムを伸ばしたことができたセバスチャン・ベッテルは、ルイス・ハミルトンの0.2秒以内にまで迫った。 フリー走行3回目ではトップタイムを記録していたキミ・ライコネンだが、予選では終始マシンにバイブレーションを訴えていた。全てが順調だったら、ルイス・ハミルトンと渡り合うことができたかと質問されたキミ・ライコネンは「わからない。知るのは不可能だ」とコメント。「今週末、僕たちはずっと接近していた。もちろん、プラクティスはそれぞれがどのような作業をしているかによるけど、少なくとも見込みはあると思っていた。僕たちのリザルトは2番手と4番手だ。相手はポールと3番手だ。結果はごまかせない」 「彼らに近づける最低限のツールはあると思っていたけど、そうはならなかった。それが現実だ。明日は明日だ。全員にとってタイヤはトリッキーだと思うから、何が起きるか見てみよう」 最後のアタックを断念することになったミスについてキミ・ライコネンは「ターン9に入るところだ。あのラップはタイヤの温度かどうかはわからないけど、少し苦労していた」と説明。「自己ベストと比べても0.5秒遅れていたけど、プッシュすれば取り戻せると感じていた。でも、横に流れてしまい、それでほぼ終了だった。最後まであのラップを走り切ることもできたけど、小さなミスによって更新はもう不可能だったので、続けても意味はなかった」関連:F1ベルギーGP 予選:ハミルトンがシューマッハに並ぶ68回目のポール
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