キミ・ライコネンは、F1カレンダーに参入する新しい開催地が“すべて同じように見える”と感じており、マニクールのような伝統的な舞台が戻ってくることを望んでいる。近年のF1は、主にヘルマン・ティルケによって設計された近代的サーキットでの開催が増えている。また、ヨーロッパでのレースが減り、アジアや中東でのレースが増加する傾向が続いている。
この傾向について、バーニー・エクレストンは「我々は支払うことができる人たちがいるところへ行く必要がある」と語っている。だが、キミ・ライコネンは、最近増えた新しいサーキットについて少し不満を持っている。「新しいところは、どこもかなり似ている。同じ人間によって設計されているからね。そういうサーキットが良くないと言っているわけではない。でも、どれもほとんど同じだ」だが、ヘルマン・ティルケが設計したサーキットの中でも、トルコのイスタンブール・パークは例外だとキミ・ライコネンが指摘。2005年にイスタンブール・パークで初開催されたF1トルコGPでキミ・ライコネンはポール・トゥ・ウィンを達成している。だが、2011年を最後にトルコGPはF1カレンダーから姿を消している。キミ・ライコネンは、それ以外にも現在F1が行われていないサーキットの中には好きなところがあると続けた。「以前も言ったけれど、マニクール(フランス)はとても好きだね。路面はきれいだったし、他とは似ていないサーキットだ。それに周囲もそれほどうるさくなかった」「イモラ(イタリア)は特に好きだった。いつもすばらしい雰囲気に包まれていたし、かなり腕が試されるところだった。ニュルブルクリンク(ドイツ)も好きだね」一方で、キミ・ライコネンは“砂漠地帯”にあるアブダビのようなサーキットは、本当にサーキットに必要な特性が欠けていると主張。また、“最悪”だったのは都市部からはかなり離れた位置に設けられていた韓国だったと述べた。キミ・ライコネンは、最近の新しいサーキットについて「基本的に、新しいところへ行っても、すでにどういう感じなのかわかってしまっている。どれもみんな同じようなものだからね」「すべてが同じように造られているし、どこも似てしまっている。それに周囲には木々もなく、イモラやマニクールなどとは似ても似つかない。言うまでもなく、森の中にあるスパ(フランコルシャン/ベルギー)とは全然違う」「もちろん、それぞれの新しいサーキットにも少し違いはあるし、コーナーだって少しは違っている。でも、結局のところ、それらはすべてティルケ・コーナーだ」