レーシング・ポイントF1は、ランス・ストロールのF1トスカーナGPの大クラッシュにより、F1ロシアGPで2台のマシンにアップグレードを投入するために、身を粉にして働かなければならないと認める。ムジェロ・サーキットで開催されたF1トスカーナGPでは、サイドポッド、フロア、フロントウイング、エンジンカバー、プレーキダクトといった今季初の大幅なアップグレードを持ち込んだが、1台分しか用意できなかったため、チーム内でランキング上位のランス・ストロールにのみ搭載された。
しかし、F1トスカーナGPの決勝でランス・ストロールは高速のアラビアータで大クラッシュ。新しいパーツは大きな損傷を受けただけでなく、事故はリア周りのトラブルが原因と考えられている。スペアパーツが不足しているため、レーシング・ポイントは当初の計画通りF1ロシアGPで2台にアップグレードを投入するためには時間との戦いとなる。「彼(ストロール)にアップグレードが搭載されていたので、ロシアで2台をアップグレードするための十分なパーツを集めるために多くの作業を行う必要がある」とオトマー・サフナウアーは Sky Sports F1 に語った。セルジオ・ペレスは、予選ではアップグレードが投入されたランス・ストロールのRP20を上回ることができたが、決勝ではランス・ストロールの方が強力なペースを発揮し、クラッシュするまで表彰台を争っていた。レーシング・ポイントF1は、コンストラクターズ選手権3位をかけた戦いの最中であり、現在、マクラーレンに14ポイント差の4位につけている。アップグレードにより、レーシング・ポイントF1はマクラーレンから3位の座を奪取するためにパフォーマンスを大幅に向上させることが期待されており、オトマー・サフナウアーは、パッケージがより速さをもたらしていたと自信をみせている。「正確にラップタイムの違いを知るのは難しい」とオトマー・サフナウアーは説明する。「しかし、我々のアップグレードは0.2~0.3秒をもたらしており、それがまさにパフォーマンスの違いとなっている」
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