レーシングポイントは、F1ドイツGPで“ほぼ新車”と呼べる大幅なアップグレードを予定している。12ヶ月前にローレンス・ストロールが率いるコンソーシアムがフォース・インディアを買収してレーシング・ポイントとして再出発を図って以降、財政問題が解消されたチームは確実にアップグレードをもたらし、クルマのパフォーマンスを解放することを目標としていた。
しかし、今シーズンここまでレーシングポイントは望んでいたような結果をもたらせていない。バルセロナではいくつかアップグレードを持ち込んだレーシングポイントだが、風洞では空力哲学の変更を含めたアップグレードが進行している。チームプリンシパルを務めるオトマー・サフナウアーは「今回は大きなアップグレードだ。空力哲学も変更するので大きなものだ。我々はできるだけ早くそれを試みる必要がある。ハンガリー前になることを期待している」とコメント。「多くのものが変更になる。気流の大きな流量が変化することになるだろう。方向的には正しいことだし、クルマを永遠に改善することを助けるものでもある」レーシングポイントは、F1スペインGPでセルジオ・ペレスが15位、ランス・ストロールがリタイアとノーポイントでバルセロナを去ることになった。テクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは、バルセロナのようなトラックでチームに影響を与えた問題は今後のアップグレードによって解決するだろうと語る。「今後、いくつか新しいパーツが入る、夏のシャットダウン前にはほぼ新しいクルマになる。この種のサーキットで抱える傾向にある問題のいくつかが解決されることを願っている」