2024年F1 カタールGPでは終始アクションが続いた。マックス・フェルスタッペンがレースの再スタートを何度も切り抜け、レッドブル・レーシングの勝利を導いた。それ以上に興味深かったのは、フェルスタッペンの後ろで何が起こっていたかだろう。多数のドライバーが注目に値する数字を残しており、来週にはアブダビでのシーズン最終戦が控えている。
■ フェルスタッペンは過去3レースで2勝目を挙げた。■ フェルスタッペンは2024年シーズンで9勝目を挙げた。■ フェルスタッペンにとって、6月30日のオーストリア以来のドライコンディションでの勝利となった。■ カタールグランプリ3戦はスタートからフィニッシュまで常にトップを走り続け、今年、トップの交代はスタートでフェルスタッペンがジョージ・ラッセルをパスした時のみだった。■ フェルスタッペンは、過去6回のグランプリで35周しかトップを走ることができなかった。■ フェルスタッペンは昨日のF1スプリントレースで8位となり、19周のレースで優勝者から10.3秒遅れとなった。■ フェラーリのシャルル・ルクレールが2位となり、ドライバーズ選手権の2位争いではマクラーレンのランド・ノリスに8ポイント差まで迫った。■ ルクレールは、スプリントレースでもグランプリでも、ルサイルではこれまで5位以上の成績を収めたことがなかった。ピエール・ガスリーとアルピーヌは、今回も好成績を収めた。■ マクラーレンのオスカー・ピアストリは3位でフィニッシュし、今季8回目の表彰台フィニッシュとなった。■ メルセデスのジョージ・ラッセルは4位でフィニッシュし、2023年のカタールグランプリと同じ順位となった。■ ラッセルはチームメイトのルイス・ハミルトンに24ポイントの差をつけている。アブダビでは26ポイント獲得可能。■ ピエール・ガスリーが5位に入ったことで、アルピーヌはコンストラクターズ選手権で再び6位に浮上した。■ ガスリーの今季の最高成績2回と予選最高位は、過去3戦で達成されたもの(サンパウロでは3位)。■ フェラーリのカルロス・サインツの6位は、彼にとってのカタールグランプリにおける自己最高位となった。■ フェルナンド・アロンソの7位は、アストンマーティンの4戦連続ノーポイント記録に終止符を打った。■ キック・ザウバーの周冠宇は8位となり、自己最高位(2022年カナダGP)に並んだ。■ 8位入賞により、ザウバーF1チームはコンストラクターズランキングで2度目となるノーポイントシーズンを免れた。■ ハースのケビン・マグヌッセンは9位となり、今季5回目のグランプリポイント獲得となった。■ ノリスは10位でフィニッシュし、最速ラップを記録した。マクラーレンはコンストラクターズチャンピオンシップで21ポイントのリードを築いている。アブダビでは44ポイント獲得可能となった。■ キックザウバーの2台目では、バルテリ・ボッタスが11位でフィニッシュし、今季最高の成績を収めた。これにより、ドライバーズ選手権の最下位から抜け出し、ローガン・サージェントを追い抜いた。カタールでの厳しい夜を過ごしたウィリアムズのドライバー、フランコ・コラピントとアレックス・アルボン■ 2台目のメルセデスでは、ルイス・ハミルトンが12位だった。355回のグランプリ出場中、この低い順位でフィニッシュしたのはわずか13回目だ。■ レッドブルのセルジオ・ペレスはリタイアとなり、これは2022年のカナダ以来のレース中のマシントラブルによるリタイアとなった。■ グリッド下位3台は、いずれも1周目のアクシデントに巻き込まれた。■ ウィリアムズのフランコ・コラピントとアルピーヌのエステバン・オコンは、いずれも最後尾からスタートし、1周目でリタイアした。■ オコンは、キャリア通算7回目、今年2回目(モナコに次いで)の1周目でのリタイアとなった。■ コラピントは、過去3レースで2度目のDNFとなった。■ また、ウィリアムズにとっては過去4回のレース週末で7回目のクラッシュとなった。■ ウィリアムズは2台とも1周目でクラッシュしそうになったが、ウィリアムズはグリッド上のチームの中で、レースの1周目で2台とも失ったことがない唯一のチームである。■ セーフティカーは、それ以前の9戦連続で出動がなかったが、過去5戦で4回目の出動となった。