F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、来週末のF1オーストリアGPのプラクティスで新しいリアタイヤ構造をテストする。ピレリは、F1アゼルバイジャンGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とランス・ストロール(アストンマーティン)のタイヤが故障したことを受けて、最近、走行後の空気圧をチェックする新しい技術指令を導入している。
分析の結果、ピレリは、F1アゼルバイジャンGPの2件のタイヤ故障は、左リアタイヤの内側のショルダーの円周方向のカットに起因し、想定よりも低いタイヤ空気圧で走行していたことが原因だったことをほのめかしていた。各F1チームは、レース前にチェックしたとき、最小開始圧力と最大ブランケット温度に従っていた。F1アゼルバイジャンGPでのタイヤ故障の前から、18インチタイヤに切り替わる2022年のレギュレーション変更の一部として新しいリアルタイムの標準タイヤ空気圧監視システムの導入がすでに決定しているが、それまでは走行中のタイヤ空気圧はチェックできず、提出されるデータも各チームごとに基準はことなっている。ピレリは、来週のF1オーストリアGPの金曜日のプラクティス中に「タイヤの堅牢性をさらに向上させるための有効性を評価するために」新しいリア構造を評価すると発表した。各ドライバーは、レッドブル・リンクでのフリープラクティスセッションのいずれかで使用できる新しいタイヤが2セット与えられる。それらが適切であると思われる場合、新しいリア仕様はシルバーストンでの第9戦F1イギリスGPから導入される。ピレリは、「新しいリア構造には、2022年からの最新の18インチタイヤで使用するために開発されたいくつかの要素が組み込まれている」と概説した。「この新しい構造により、ピレリは、現在のマシンで発生する可能性のある極端な条件下で、さらに高いレベルの完全性を保証できるタイヤを提供する」