ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、イスタンブール・パーク側から路面の再舗装について知らされたのは“かなり遅かった”と述べ、事前に変更を知っていればより柔らかいコンパウンドを選択しただろうと認める。ピレリは、過去のイスタンブール・パークの路面に関する幅広い知識に基づいて、今週末のF1トルコGPにレンジのなかで最も硬い3つのコンパウンドを選択した。
だが、残念ながら、製造とロジスティックの制約によって、サーキットの再舗装計画を知らされたときには選択を変更することができなかった。F1トルコGP初日のフリー走行では、新しい路面のグリップが大幅に不足していることが浮き彫りとなり、F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは新しい路面を酷評している。「路面の再舗装に関する情報を得たのはかなり遅かった」とピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは説明した。「ターマックの特性については分から成った。現在のターマックの状態とタイプを考慮すれば、我々のタイヤ選択はかなり保守的だ」「ポルティマオに似たターマックを期待していた。ポルティマオのターマックは滑らかで、上部にビチューメン(瀝青)があり、タイヤはある程度のグリップ力を発揮することができた」「代わりに、ここではグリップがない。おそらく気温、湿っていたことお、ターマクの種類、そして、かなりハードなセレクションによるものだろう。我々が持ち込むことができる最も硬いセレクションだ」通常、ピレリは、進行中または予期しない開発についてFIAから緊密な情報を得ているが、マリオ・イゾラは、地元のプロモーターによるイスタンブールパークの再舗装の案内はかなり遅かったと語る。「通常の状況ではFIAとうまく連携しているし、かつて行っていたトラックでは事前に情報を入手している。今年は少し難しかった」とマリオ・イゾラは付け加えた。「新しい地元のプロモーターが就任しており、おそらく情報はそれほど明確ではなかった。その結果、4週間前だったと思うが、トラックでの作業が始まる直前に新しいターマックを計画しているという情報を入手した」「だが、私の意見としてはドラマではない。ドライバーにとっては追加の課題だ。エンジニアにとっては少し予測がつかない。このような状況になるとレースがさらに良くなることもある」マリオ・イゾラは、タイヤの選択プロセスに関係する製造および技術的な期限について説明した。「4週間では割り当てを変更するには十分ではなかった。基本的にはすでにタイヤを製造しており、タイヤはトルコに移動していた。タイヤはルーマニアで製造されており、我々がグレーディングと呼んでいるもののためにジドコットに行く必要がある。割り当てはFIAによって行われるためだ」「そのため、ここから30分ほど近くにある工場があっても、情報は得られなかった」「トルコの工場の同僚がサーキットの再舗装を終えるとすぐにターマックの測定を手伝ってくれた。マクロラフネスとミクロラフネスの両方で非常に滑らかなターマックだ」「昨日、わずかに異なる数値で再度測定したが、イスタンブールで知っていたような攻撃的なアスファルトではなかった。基本的に、割り当ての決定は、サーキットレイアウト、厳しさ、ターン8などいろいろなものがあるが、ターマックの種類も考慮している」「このサーキットにとって選択が少し難しすぎることは明らかだ」
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