F1アメリカGP初日のフリー走行でピレリの2020年F1タイヤを始めてテストしたドライバーたちは、あまりいい印象を抱いていないようだ。ピレリは、F1アメリカGPの初日に2020年仕様のF1タイヤのプロトタイプを全チームに配分。2回のプラクティスで各チームが来季用のタイヤをテストした。しかし、ソフトタイヤに相当するプロトタイプでドライバーがリアの挙動を乱しているシーンが多くみられた。
マクラーレンのカルロス・サインツは「僕の第一印象はとても悪い」とコメント。ルイス・ハミルトンは「何も言わない方がいいかもしれない。もしくは言ったら後悔するかもしれない」と付け加えた。しかし、ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、2020年にむけた行った変更を擁護している。「新しいタイヤはグリップがやや劣る兆候を目にしたが、スティントはより安定している」とマリオ・イゾラはコメント。「ドライバーは常に最大限のグリップを求める。彼らがあまり熱心ではないことは理解できる」金曜日のオースティンは、10度の切る低い気温でセッションがスタートしており、タイヤをテストするには理想的なコンディションではなかった。「今週末はこれまでのところ非常に気温が低く、多くの人々にとってかなりの驚きだった」とマリオ・イゾラはコメント。「当然、それがタイヤパフォーマンスにも影響している。もう少し適した天気でドライバーたちに2020年タイヤを初めて味わってもらう機会を与えたかったので残念だが、天気に関して我々にできることはない」「ポジティブな点を話せば、これだけ極端なコンディションにもかかわらず、2020年タイヤに関しても現行タイヤに関しても、軽いグレイニングが発生したケースは少なく、チームは新品およびユーズドの2020年タイヤについて有益な情報を得られているし、既存タイヤとのバック・トゥ・バックに取り組んでいるところもあった」「2020年タイヤを2019年型マシンに装着しているため、このタイヤのスペックを最適化するものではなく、今回のデータの関連性は妥協を強いられることにはなるが、少なくともチームにはアブダビが舞台となる今年の最終テストにむけて、いくらか情報を集めてもらえているはずだ」