ピレリが、F1スペインGPの決勝レースを振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンが、最後まで大接戦を繰り広げたフェラーリのセバスチャン・ベッテルを抑え、スペイングランプリを制した。両ドライバーはともに2ストップ戦略を採ったが、ハミルトンがソフト-ミディアム-ソフトと繋いだのに対し、ベッテルはソフト-ソフト-ミディアムと繋ぐ戦略を実行した。
異なる戦略をとった両ドライバーは、トラック上及びピットストップで激しく競り合ったが、最終的にはスターティンググリッドの順番通りの結果となった。温暖なドライコンディションが続き、レース終了時の路面温度は43℃だった。ミディアムタイヤでスタートした3名のドライバーの中、トロ・ロッソのダニール・クビアトは、最後列からのスタートからミディアム-ソフト-ソフトと繋ぐ戦略を採用してポイント圏内でフィニッシュした。ザウバーのパスカル・ウェーレインは、ソフトとミディアムをほぼ均等に使用する1ストップ戦略で8位(5秒加算ペナルティを受けた結果)を獲得した。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレイング責任者)「ハミルトンは、第2スティントで使用したミディアムタイヤの引くデグラデーションと高い性能を活かして優勝しました。3位を獲得したダニエル・リカルドも同じ戦略を獲りました。高い路面温度にもかかわらず、摩耗とデグラデーションは抑制されていました。ハミルトンがラスト2周時点で叩き出したファステストラップが昨年よりも3.4秒以上速かったという事実が、これを裏付けています」ルイス・ハミルトンが2ストップ戦略で優勝。ハミルトンは、ソフトでスタートし、22周でミディアムへ、37周でソフトへ交換した。2ストップが主流となったが、理論的な最速戦略は3ストップだった。3ストッパー中の最上位ドライバーは、12位を獲得した地元の英雄であるフェルナンド・アロンソだった。関連:【動画】 F1 スペインGP 決勝 ハイライト … ハミルトンが今季2勝目
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