ピレリは、F1アブダビGPの木曜日に新たなトレッドパターンを採用したインターミディエイトとフルウェットを含めた2017年F1タイヤのフルレンジを公開した。2017年の新しいレギュレーションでは、フロントタイヤが245mmから305mm、リアタイヤが325mmから405mmと約25%幅広となる。直径もわずかに拡大されるが、ホイールサイズは13インチのままで変わりはない。
2017年F1タイヤは、来季のダウンフォースをシミュレーションして改良された2015年型F1マシンを使用して、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの3チームが今夏からテストを続けてきた。ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは「我々は8月初旬に初めて新しいタイヤを試して以降、大きなステップを果たしてきました。大部分の仕様で得られた結果には満足しています」とコメント。「ですが、我々は作業が始まったばかりであることをわかっています。来年のクルマが果たす空力の進歩によって、2015年と比較して5秒くらい、今年との比較では3秒くらいまでラップタイムは縮まるでしょう」テストで使用されたマシンは、2017年F1マシンのリアルなパフォーマンスにはまだ至っておらず、それはタイヤコンパウンドの挙動に影響を及ぼす。コンパウンドのいくつかは、新しい哲学とマテリアルによって設計されており、一貫したグリップレベルを維持するできるように、デグラデーションを抑え、オーバーヒートに対するより高い抵抗を実現するというピレリの課題にすでに適合している。「2月に初めてトラックを走る新車は、ダウンフォースが20%以上増加します。ミュールカーで見た以上です。その進歩はシーズン全体を通して続いていくでしょう」ピレリは、今週末のアブダビGP後のテストで2017年F1タイヤの今年のテストプログラムを終了する。ピレリの次の開発フェーズは、よりクルマが速くなると思われる2018年を想定して2月に開始予定。すでに来シーズンの新しいテスト計画を定めるためにチームとの作業は始まっている。2017年 F1タイヤ解説


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