ピレリが、F1ブラジルグランプリの決勝レースを振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンが、Cinturatoブルー・フルウェットタイヤのみを使用して、赤旗中断も生じたウェットレースのブラジルグランプリを制した。インテルラゴスの金曜と土曜は概ねドライ走行が続いたが、決勝はウェットコンディションとなった。
豪雨のため、セーフティーカー先導のスタートとなり、全ドライバーは、レギュレーションに従ってCinturatoブルー・フルウェットタイヤを装着した。その後、レース序盤のセーフティーカー導入周回中、レッドブルを含む複数のチームがインターミディエイトへ交換し、マックス・フェルスタッペンが、インターミディエイト勢では最高位の4位でコースに戻った。フェラーリのキミ・ライコネンの事故により、20周時点で赤旗中断が発生し、セーフティーカー先導で再スタートが切られた。そのわずか7周後、再び赤旗中断となり、2回目の再スタートがセーフティーカー先導の下で行われた。再スタートからわずか数周後、雨が降り続く中、数名のドライバーがインターミディエイトへ移行した。レッドブルのダニエル・リカルドが、インターミディエイトでセクターベストを記録し、クロスオーバーポイントが一時的に到来した。しかし、雨が激しくなったことで、フルウェットタイヤがフィニッシュ時に使用されるタイヤとなりました。ウェットコンディション下でのスタートとなったため、スリックタイヤの使用義務は無くなり、ドライバーたちは、フルウェットとインターミディエイトタイヤのみで、中断が発生したレースを走り切った。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「非常にトリッキーなコンディションの下、見応えのあるレースが展開されました。フルウェットとインターミディエイトを駆使して、ホイールトゥホイールのオーバーテイクをやってのけたドライバーも見られました。何よりも、幾度かの遅延が発生したにも関わらず、ファンがフルのレース距離を見ることができたことを嬉しく思います。難しく長いレースでしたが、マックス・フェルスタッペン、ホームレースとなったフェリペ・ナッセ、終盤の追い上げを見せたフェルナンド・アロンソなど、才能がきらめくドライバーたちを見ることができました。彼らは、エクストリームなコンディション下においても、素晴らしいドライビングが可能であることを示してくれました」関連:【動画】 2016 F1ブラジルGP 決勝 ハイライト
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