ピレリが、F1バーレーンGPの予選を振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで、バーレーンでは自身初のポールポジションを獲得し、今シーズン開幕からのポール独占を継続している。今週末用として、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。
バーレーンGP予選は、午後6時の気温26℃、路面温度31℃の中で開始され、セッションの進行とともに温度は下降していった。明日の同時刻にスタートする決勝も本日と同様。搭載した燃料の消費と温度の下降によって、決勝中の熱によるデグラデーションは減少するので、長いスティントや、より多くの戦略が可能になる。ミディアムとソフト間の性能差がラップあたり2秒だったことから、全ドライバーがQ1通過のためにソフトタイヤを使用した。Q2でもソフトタイヤのみが使用され、ハミルトンが1回のみのランで、Q2の最速タイムを記録した。Q3では、新品ソフトで2回のランを行ったレッドブルのダニエル・リカルド、新品ソフトで1回のみのランを行ったフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグを除く全ドライバーが中古ソフトでセッションを開始した。ハミルトンは2回のランを行い、新品ソフトによる2回目のランでポールタイムを記録した。路面コンディションが最適とは言えない中にあって、ハミルトンのタイムは、昨年のポールタイムよりも0.614秒速いものだった。フリー走行1回目と3回目は、午後の高い気温の下で行われたため、各チームの予選に向けての情報量は十分とは言えなかった。予選中の突風が周辺の砂漠からトラック上に砂を運び、予選の状況をさらに複雑なものにした。FP3では、ルイス・ハミルトンがフェラーリのセバスチャン・ベッテルをわずか0.07秒差で抑え、ソフトタイヤで最速タイムを記録した。セバスチャン・ベッテルは、予選で2番グリッドを獲得した。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「予選中のミディアムとソフト間の性能差から見て、ソフトタイヤが明日の決勝のメインタイヤとなるでしょう。メルセデスとフェラーリが、多くの可能性を開く決勝中の長いスティントで、ソフトタイヤをどのように使いこなすのか興味深いところです」