ピレリが、F1アブダビGPの金曜フリー走行を振り返った。夕方スタートして夜間にゴールを迎えるアブダビグランプリの決勝は、通常のグランプリとは異なり、レースの進行とともに路面温度が下降していく。午後5時に開始されたFP2は、決勝時と同様のコンディション下で行われたが、FP1の時点では気温および路面温度が上昇していた。
路面が滑らかなヤス・マリーナサーキットで行われる今シーズン最終戦用として、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせのP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されている。アブダビ特有の温度変化がタイヤ性能に影響を及ぼし、スーパーソフトの右フロントタイヤのみにわずかにグレイニングが発生した。FP2では、予選と決勝時のセットアップを確定させるために、各チームが重い燃料および軽い燃料での両コンパウンドを使用した走行に集中していた。ここで得られた情報に基づいて決勝での戦略が決定されることになるが、現時点では、大半のドライバーが2ストップ戦略を採る可能性が高い。本日の最速タイムは、FP2でメルセデスのルイス・ハミルトンがスーパーソフトタイヤを使用して記録した1分42秒113だった。両コンパウンド間の性能差は、現時点で約1.2秒となっているが、明日以降、ラバーインとともに路面の改善が進むことによって約1秒に縮まると予想される。ドライバーズ選手権を争う主役2人がフリー走行を席巻し、両セッションともにハミルトンとニコ・ロズベルグによるワンツーという結果だった。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「いよいよワールドチャンピオンが決定するアブダビグランプリが始まりました。決勝では、摩耗とデグラデーションのレベルが低いソフトがメインタイヤになりそうです。また、両コンパウンド間のラップあたりの性能差が1秒以上ありますので、予選ではスーパーソフト中心となるでしょう。このタイム差によって多彩な戦略の選択肢が生まれ、決勝スタート時からソフトタイヤを装着してポジションアップを狙ってくるチームも現われるかもしれません」関連:・F1アブダビGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム・F1アブダビGP フリー走行1回目:ルイス・ハミルトンがトップタイム
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