ピレリが、F1ドイツGPの予選を振り返った。メルセデスのニコ・ロズベルグが、昨日と同様の高い路面温度の下、ホームグランプリとなるドイツグランプリ予選でポールポジションを獲得した。ウィリアムズのバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサが、それぞれ2番手と3番手に続いた。ボッタスとメルセデスのルイス・ハミルトンのみが、PZeroレッド・スーパーソフトを使用せずにQ2へ進出した。
ニコ・ロズベルグを含む他のドライバーは、Q1からスーパーソフトを使用した。Q2以降は、進出した全ドライバーが、タイヤレンジ中で最も軟らかいスーパーソフトコンパウンドを使用した。スーパーソフトは、ホッケンハイム用にともに選択されているP Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約1秒速い性能を示した。しかし、依然として最も大きな話題の中心は天候。現状の暑い天候状態が、明日の午後には雷を伴ったにわか雨に一転するとの予報も出ている。午前中に行われた最終フリー走行では、ロズベルグがチームメイトのハミルトンに0.6秒差をつける最速タイムを記録。ハミルトンは、Q1でメカニカルトラブルのためにクラッシュしたが、16番グリッドを確保して予選を終えた。ハミルトンは、下位グリッドに後退したものの、決勝スタート時に装着するタイヤを自由に選択することが可能となり、それを戦略に効果的に活用することができる。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「昨日よりも高くなった路面温度の下、ドラマティックな予選が見られました。予想通り、ソフトよりもラップあたり約1秒速いスーパーソフトが予選でのメインタイヤとなりました。両コンパウンド間のタイム差が明らかに予選の戦略に影響を及ぼし、ボッタスとハミルトンを除く全ドライバーがQ1からスーパーソフトを使用しました。各チームは、もちろん明日の決勝のことを考えていますが、激しいにわか雨の可能性もあるため、戦略に関する確固たる予測を立てることは困難です。もし雨天用タイヤが必要になった場合は、決勝用にタイヤを温存できたチームは、そのメリットを活かすことができないかもしれません。さらに、各チームはホッケンハイムの適切な雨天データを全く持っていませんので、雨は明らかに興味深い予想外の展開をもたらすでしょう」