ピレリが、F1ドイツGPの金曜フリー走行を振り返った。ピレリは、57℃に達したシーズン中でも最も高い部類に属する温度を経験した。この異例の暑さにも関わらず、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせであるPZeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトは、トラクションとブレーキングに関して厳しいこのサーキットでも期待された性能を示した。
明日以降のレース週末は雨の可能性を含む変わりやすい天候との予報が出ているので、高温のコンディションは続かないものと予測されている。したがって、本日の2回のフリー走行セッションで収集されたデータは、予選と決勝時に必ずしも適応しない可能性があり、各チームは、変化するコンディションへの対応を迫られることになる。しかし、もし決勝時にドライコンディションが続けば、2〜3回のピットストップとなるだろう。メルセデス勢が両フリー走行セッションで首位に立ったものの、チーム間のラップタイム差は比較的小さいものだった。しかし、前回のF1開催が2年前のホッケンハイムにおいて、各チームがドイツGPへ向けた準備作業を行った中、今日のラップタイム差は、多様な燃料搭載量やセットアップを考慮したものではない。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1秒となっていますが、ここホッケンハイムで路面の改善は主要な要素ではありません。明日以降、変わりやすい天候との予報が出ていますので、むしろ天候状態が大きな疑問符となりそうです。FRICサスペンションの非搭載について多くの議論が交わされてきましたが、ここまで見た限りでは、この措置がタイヤ動作にどのような影響を及ぼすのかを明言することは難しいです。今回は非常に高い路面温度でしたが、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせの両タイヤは期待通りの性能を示しました」
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