ピレリが、F1ハンガリーGP初日のフリー走行を振り返った。シーズン中で最も気温が高いグランプリのひとつであるハンガリーGPの金曜フリー走行で、全チームがピレリの新型Formula Oneタイヤを使用した。初日のフリー走行では、気温が33℃、路面温度が46℃まで上昇。予選と日曜日の決勝では、さらに高い温度となることが予想されている。
昨年同様、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤがハンガリーGP用に選択されている。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、午前中のFP1ではミディアムタイヤを使用し、午後のFP2ではソフトタイヤを使用して、両フリー走行セッションで最速タイムを記録した。FP2でベッテルが記録した最速タイム 1分21秒264は、昨年のFP2での最速タイムより0.5秒以上速いものだった。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「金曜日の序盤によく見られるように、午前中の路面は、非常に‘グリーン’で滑りやすく、グリップレベルが低い状態でした。午後にはより高いグリップが得られるようになりましたが、気温も非常に高くなりました。日曜日は、これまでで最も暑いグランプリになりそうです。このようなエクストリームなコンディションにも関わらず、我々の新型タイヤの性能と耐久性は、ともに我々の期待通りのものでしたし、グレイニングやブリスターの兆候もほとんど見られませんでした。各チームおよびドライバーからのフィードバックは、ここまでのところ非常にポジティブです。今日見られた両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.5秒でした。決勝では2〜3回のピットストップが予想され、予選ではソフトタイヤが主役になるでしょう。今回のグランプリからピットレーンの制限速度が80km/hとなったため、ピットストップに要する合計タイムが4秒程度長くなります。この点も戦略に大きな影響を及ぼす可能性があり、そして、特にハンガロリンクではオーバーテイクだけでトラックポジションを上げることが難しいこともありますので、今日のフリー走行で行われた作業は一層重要なものとなります」
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