F1イギリスGPで、左リアタイヤがバーストするという問題が多発している。土曜日のフリー走行で、マクラーレンのセルジオ・ペレスの左リアタイヤが破裂。これまでピレリタイヤはデラミネーション(剥離)問題が取りざたされていたが、ピレリは、今回の問題の原因はサイドウォール上のカットによるもので、今回のレースから導入された新しい接着工程とは全く関連がないものだとしている。
しかし、決勝レースでも同じような左リアタイヤのバーストが多発。レース序盤に、何もない状態でポールポジションからレースをリードしていたルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手を走行していたフェリペ・マッサ(フェラーリ)、そしてジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)の左リアタイヤが破裂し、ピットストップを余儀なくされた。これを受けてレースにはセーフティカーが導入された。各チームは、この問題を受け、レース中に特に高速コーナーで縁石を踏まないようにドライバーに注意を呼び掛けている。いずれにせよ、この問題はレース後に大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。