ピレリが、F1イギリスGPの予選を振り返った。F1イギリスGPの予選では、母国のヒーロー、ルイス・ハミルトンがホームグランプリでポールポジションを獲得した。ポールタイムの1分26秒607は、2010年に改修された新シルバーストンでのF1最速タイムとなる。
ルイス・ハミルトンは、ピレリのP Zero ホワイト・ミディアムタイヤを使用して通算28回目のポールポジションを獲得し、ファンジオの29回にあとひとつに迫った。金曜午前中のウェット、午後のドライコンディションを経て、土曜日は終始ドライとなり、気温20℃、路面温度32℃というコンディションでだった。日曜日の決勝でも同様のコンディションが予測されている。上位勢の大半は、ハードコンパウンドを使用してQ1を通過した。例外はメルセデスの両ドライバーで、ハミルトンとロズベルグはミディアムタイヤを使用して、Q1のワンツーとなるタイムを記録した。Q2では全ドライバーがミディアムタイヤを使用し、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが、セッションのワンツーとなった。Q3では、フェラーリのフェルナンド・アロンソとロマン・グロージャンのみがハードタイヤでセッションを開始したが、彼らもミディアムコンパウンドで自己ベストタイムを記録した。終始アクション満載の中、全ドライバーがQ3で2回のランを行った。午前中の最終フリー走行(FP3)では、セッション開始15分後、セルジオ・ペレスのマクラーレンマシンの左リアタイヤがデフレートしたことによる短い中断があった。原因は、サイドウォール上のカッタによるもので、今回のレースから導入された新しい接着工程とは全く関連がないものだった。ロスベルグがミディアムタイヤを使用して、1分31秒487のFP3最速タイムを記録していた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「昨日の午前中がウェットコンディションだったため、各チームは、今日の午前中、スリックタイヤのデータ不足を補うべく大忙しでした。全チームが、何とか関連する情報を収集することができました。これらの情報は、今日の予選のみではなく、ドライバーが予想されている明日の決勝にとっても不可欠なものです。午前中のFP3では、セルジオ・ペレスの左リアタイヤにデフレーションが発生しました。最初の調査結果は、原因が明らかにサイドウォール内のカットによるものであることを示しています。進行方向で何かがタイヤ内部を貫通して放出されたものと見ています。現時点では、これがデブリの断片なのか縁石のエッジなのかを断定することは困難ですが、重要なことは、今回の事故が、我々が過去に経験したデラミネーション問題とは無関係であるということです。素晴らしいラップでホームグランプリのポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンを祝福したいと思います。昨日は、雨のためにファンがトラック上の走行を十分に見ることができませんでしが、今日は終始アクション満載でした。もし明日も同様のコンディションが続けば、2〜3回のピットストップによるエキサイティングなグランプリが見られると期待しています」
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