ピレリは、すでに議論の的になっている2013年タイヤに安全性への疑問という新たな問題が加わった。ピレリタイヤのデグラデーションの激しさに批判の声が集まる中、今回のF1バーレーンGPでは、タイヤの不具合、すなわちディラミネーション(剥離)が新たな問題となった。 フェリペ・マッサは「1回のレースで2回目の問題が生じたことなんてなかった。何が起こったかはわからないけど、多すぎだ」とF1バーレーンGP後に Sky Italia に述べた。
「トラック上にデブリがあったのかもしれないけれど、何かに接触した感じはなかった」 ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、チームのエンジニアが不具合の生じたタイヤのサイドウォールとトレッド表面に“カット"があったことを認めており、"これらのカットが生じた原因を調べています"と述べた。 しかし、フェリペ・マッサは、タイヤに問題が生じたのは「おそらくハミルトンにフリー走行で起こったようなトレッドのディラミネーションだろう」とコメント。それを受け、ピレリが極端に“ショー”を考慮したアプローチを採ったことで、デグラデーションの激しい2013年タイヤは基本的な安全性に問題があるとい疑問が生じた。「わからないけど、以前にこんなことが起こったことはないし、もう今季は数レースしてきた。でも、何が起こったのかを理解する必要があるし、正しい方向に訴えていかなければならない」