ピレリが、2012年 第5戦 F1スペインGPが開催されるカタロニア・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。ピレリは、今週末カタロニア・サーキットで開催されるスペインGP用に、今シーズン初めてP Zero シルバー・ハードタイヤとP Zero イエロ・ソフトタイヤの組み合わせを選択。
バルセロナは、すべてのチームとピレリにとって、テストの開催地として有名なサーキット。テストに使用される理由は、地理的な利便性のみではない。このサーキットには、タイヤ性能のあらゆる側面をテストし、激しい摩耗とデグラデーションをもたらす、中・高速コーナーが存在するためだ。全長4,655kmのトラックには、大半が右周りの16のコーナーがあり、特に大きな働きをする左フロントタイヤに負荷がかかる。しかし、ファイナルセクターでは低速コーナーを抜ける際にトラクションを供給するため、リアタイヤにも大きな負荷がかかる。バルセロナのアスファルトの路面は非常に荒い。レース週末を通して高いと予測される気温との組み合わせにより、タイヤの摩耗を激しいものにする。ターン3は、長時間に渡り3Gの横負荷がタイヤにかかるラップ中で最も厳しいコーナー。ターン10へのブレーキングエリアでは、タイヤは5.09Gの減速Gに対応しなければならない。ポール・ヘンベリー (ピレリ モータースポーツ・ダイレクター)「スペインGPの週末は、タイヤに寝るを入れるのに苦労するほどの低温に見舞われたバルセロナでのシーズン前テストは対照的なものが見られそうです。今週末は暖かい気候が予想されるため、タイヤは多くのチャレンジに直面するでしょう。我々は、タイヤのスピードと耐久性を示し、各チームに様々なチャレンジを創出するコンパウンド間の性能差を強調するために、ソフトとハードの組み合わせを選択しました。今回は、今シーズン初の隣り合ったコンパウンドではないチョイスなので、各チームのタイヤ戦略に幅を持たせることができると思います。それによって結果にも大きな違いが生まれるかもしれません。多くのチームが我々のタイヤレンジに関する知識を深め、ムジェロで新しいパーツをテストしていますので、スペインGPでは接戦を期待しています。そして、5つめのレースで5人目の優勝者が誕生するかもしれません」
全文を読む