ピレリは、2016年 第6戦 F1モナコGPの各ドライバーのタイヤ選択を公表。モナコでは、今年から追加されたウルトラソフトタイヤが初登場する。2016年から新しいレギュレーションが導入され、ピレリは1レースにつき3種類のコンパウンドを用意。チームとドライバーにはタイヤ選択の自由が与えられ、各ドライバーに割り当てられる13セット中10セットはどのコンパウンドをいくつ持ち込むかを決めることができる。
今年、ピレリは、昨年までドライコンパウンドのレンジにウルトラソフトを追加。スーパーソフトよりもさらに一段階軟らかいウルトラソフトは、主にモナコなどストリートサーキットでのレース週末で使用される。紫色のラインが入ったウルトラソフトは、これまでテストでしか使用されたことがないが、デグラデーションの高さと引き換えにモンテカルロのラップで最適なグリップを提供すると期待されている。その他にソフトタイヤとスーパーソフトタイヤも持ち込まれるが、全チームが他のコンパウンドよりウルトラソフトを多く選択した。モナコは、一般道として使用されている路面と低速コーナーの影響でデグラデーションレベルは低く、通常はコース上のポジションを維持するために1ストップ戦略が好まれる。だが、予選Q3に進出したドライバーは、Q2で使用したタイヤでレースをスタートするよう定められており、トップ10はウルトラソフトコンパウンドでのスタートすることになるかもしれない。ウルトラソフトのデグラデーションレベルが高ければ、上位勢が1ストップ戦略を実行するためによりスローなソフトタイヤに履き替えるか、ウルトラソフトとスーパーソフトを使ってアグレッシブな2ストップ戦略をとる可能性もある。メルセデスとレッドブルは、13セットのうち10セットとウルトラソフトに寄せた配分を行った。フェラーリは、ウルトラソフトを9セットにして、ライバルたちよりソフトタイヤを1セット多くしている。しかし、予選前の段階で残るタイヤは7セットに減るため、レース開始時にはフェラーリとそのライバルたちの手持ちは同じになっているだろう。モナコでより競争力を発揮できると期待されるマクラーレンは、比較的偏りの少ない選択で、ソフトは1セットながら、スーパーソフトを5セット、ウルトラソフトを7セット選択している。
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