スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは、2022年F1シーズンのミッドフィールドのトップを賭けたバトルを“死の組”だとサーキットのワールドカップになぞらえた。ピエール・ガスリーは、レッドブルの姉妹チームに復帰して以来、年々改善を続けており、2020年のF1ドライバーズチャンピオンシップではランキング10位、昨年はランキング9位でシーズンを終えた。
しかし、今年はこれまでのところフラストレーションの溜まるシーズンとなっている。ランキングでの順位は11位だが、トップ5フィニッシュは1回だけでわずか16ポイントしか獲得できていない。彼のシーズンを妨げているものについて、ピエール・ガスリーは。車は昨年のものとは「完全に異なっている」とサングラスメーカーのホーカーズのイベントで語った。「シーズンは思ったようなスタートにはなっていない。当初の予計画よりもクルマに苦労している」「昨年とはまったく異なる車だし、思いがけない出来事がたくさんあり、いくつかのレースで運が悪かった。チームのミスでポイントを失ってしまうこともあったし、それは残念なことだ。僕たちは団結して改善を目指しているし、僕たちが値する結果がすぐに得られることを願っている」スクーデリア・アルファタウリは、ミッドフィールドバトルで遅れをとっており、“ベスト・オブ・ザ・レスト”の4位よりも最下位に近づいている。ピエール・ガスリーは、今年の“ベスト・オブ・ザ・レスト”タイトルをめぐる戦いを「死の組」と表現した。「表彰台を目指して戦うのは難しいだろうけど、不可能なことは何もない」とピエール・ガスリーは続けた。「まだまだたくさんのレースがある。これから多くのチャンスがあるし、F1ではクレイジーなレースが行われることもある。現時点では表彰台を目指して戦うことはできていないけど、もちろん、僕たちの目標はできる限りそこにいることだ。過去にそれを達成したことがあるし、それは可能だ」「今のところ、ライバルであるアルファロメオはる良いし、いつものようにアルピーヌも強い。そして、マクラーレンはいくつかのレースで強いことが証明しているし、僕たちでされ彼らと数回戦っている。今年のミッドテーブルは『死の組』だし、大きなチャレンジだ」セルジオ・ペレスが2024年までレッドブル・レーシングと契約したことで、2023年の去就が注目されていたピエール・ガスリーだが、スクーデリア・アルファタウリは、ガスリーが2023年もチームに残留することを正式発表した。ピエール・ガスリーは今回の残留決定について「僕はこのチームと5シーズンを共にしているけど、僕たちがこれまでに歩んできた道のりと遂げてきた進化を誇りに思っている」とコメント。「スクーデリア・アルファタウリに残留することが決まり、とてもハッピーだ。今シーズンの新レギュレーションは僕たちに新たな挑戦を突きつけているので、今後18ヶ月に渡りチームと一緒に開発プランを進められることは未来に向けた大きな基盤になる」スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは「ピエールが2023シーズンもチームに残留してくれることを心から喜んでいる」とコメント。「ピエールは間違いなく最も高い競争力を備えているトップクラスのF1ドライバーのひとりで、我々と過ごしてきたすべての時間を通じてその才能を証明してきた」「来シーズンのピエールがチームで大きな役割を担い、成功の1年を送ることに疑う余地はない。あとは我々が競争力の高いマシンを彼に用意できるかどうかだ。それができれば、彼はこの先も素晴らしい結果を届けてくれるだろう」