スクーデリア・アルファタウリのF1ドライバーを務めるピエール・ガスリーは、F1カレンダーが拡大してスペースを巡る競争が激化するなかで、F1モナコGPがステータスを失うことになったら“ショッキング”だと語る。F1は、コンコルド協定で同意された24レースの上限に近づいており、カタールやラスベガスといった新しいグランプリ契約が結ばれる一方で、既存の会場間でF1カレンダー上のポジションを維持するための競争が激化している。
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、クラシックサーキットでさえその地位を獲得する必要があり、将来のグランプリを保証するために過去の栄光に頼ることはできないことを明確にしている。その発言は、F1モナコGPが脅威にさらされているレースの1つである可能性があるという提案を促した。特に、F1モナコGPはホスティング料金の特権とそのテレビ制作の点でF1のビジネスモデルの外れ値となっていた。フランス人のピエール・ガスリーは、F1モナコGPがその地位を失うことを受け入れるのは難しいだろうと語る。モナコGPは、F1の歴史の本質的な部分であり、世界選手権より前の1929年に最初に開催された。F1モナコGPは、世界選手権が1950年に始まって以来、73シーズンのうち67シーズンでF1カレンダーの一部を形成し、オリジナルの7ラウンドカレンダーの一部であり、新型コロナイルスのパンデミックで2020年にキャンセルを余儀なくされるまで、1955年から2019年の間に毎年開催されてきた。また、非公式ではあるが、インディカーのインディアナポリス500(インディ500)やル・マン24時間スポーツカーレースとともに、モータースポーツのトリプルクラウン(3冠)の一部を形成している。3回のF1モナコGPのスタートで、2019年にレッドブルで5位というベストフィニッシュを達成しているピエール・ガスリーは、モナコは今年のお気に入りのトラックだと語った。「モナコがカレンダーから外されら、ちょっとショッキングだろうね」とピエール・ガスリーは語った。「おそらく世界で最も象徴的なレースだ。F1以外のファンと話しても、誰もがモナコについて、レース、パーティー関連、グランプリの周りで行われるいろいろなアクションだとかさまざまな理由を挙げる。とても象徴的な週末だ」「おそらく今シーズンで最もタフで、最もチャレンジだと思うし、僕のお気に入りのコースなので、ドライバーとして体験できることを願っている」ピエール・ガスリーは、スパフランコルシャンのような多くの歴史的な場所は重要であり、カレンダーに常に存在し続けるべきだと語る。「明らかに、僕はこれらのレースに非常に特別な愛着を持っている」とピエール・ガスリーは語る。「僕のホームレース(フランス)、そして、モナコもホームレースのように感じている。スパは僕の故郷から最も近いレースなので、通常そこでたくさんのサポートを受けている」「特にスパとモナコは非常に象徴的なトラックだと思う。僕のお気に入りの2つのトラックだ。それらはF1の歴史とDNAの一部であり、毎年カレンダーに載るべきだと思う」「最近のF1はシーズン全体の計画に多くのことが関係しているのは分かっているけど、何が起こるかを見ていくつもりだ。でも、個人的には、今後数年間はそれらのレースを維持できることを本当に望んでいる」F1モナコGPの契約は今年のレース後に失効するが、モナコ自動車クラブの社長であるミシェル・ボエリは今週、F1と新契約を結ぶことを固く決意していると語った。「プレスで読まれたものを言及したい。2022年のイベント以降も、早ければ来年にもグランプリレースを開催し続けるのに苦労するかもしれないと言われている」とLa Gazette de Monacoによると、来月のレースに先立ってマーシャルを務めるミシェル・ボエリはイベントで語った。「リバティメディアが要求する料金がモナコにとって高すぎることを意味し、グランプリはもはや開催されないということだった。それは真実ではない。我々はまだ彼らと話し合っており、これから契約を結ぶ必要がある」「グランプリは2022年以降も開催されることを保証できる。3年契約か5年契約かは分からないが、それは詳細にすぎない」
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