アルファタウリF1のピエール・ガスリーが、2022年F1マシン『AT03』の発表で今シーズンへの意気込みを語った。満足できるシーズンを終えたあと、オフはどのように過ごしましたか?シーズンが終わったのがかなり遅かったので、1月前半にトレーニングを再開させるまでのオフのほとんどを家族や友人たちに費やしました。
クリスマスは家族とガールフレンドとスイスへスキーに行きました。自然に囲まれて新鮮な空気を味わえたのが良かったですね。そのあとは米国へ向かい、サンタモニカのレッドブル・トレーニング・センターでトレーニングプログラムを始動させました。あとはマイアミにも行きましたよ。サーキットをぐるりと見て回ったり、NFLマイアミ・ドルフィンズのトレーニング・センターでトレーニングしたりしました。ゆっくりできる時間はほとんどなく、新シーズンに向けた準備がすぐに始まりましたね。おかげで今はトップフォームです。テストとレースへ向けてハードにトレーニングを積んでいるところですよ。2021シーズンは素晴らしい成績を収めましたが、2022シーズンはマシンに大幅な変更が加えられます。2022シーズンをどのように捉えていますか?オープンマインドで挑む必要があると感じています。あらゆることに向けて準備をしておく必要がありますね。すべてのチームにとってフレッシュなスタートになります。ほぼゼロからのスタートですし、白紙を見ているような状況です。新しいレギュレーションに準拠するベストマシンをどのように用意すべきかについて考えることが、すべてのチームにとって大きなチャレンジになりますね。僕たちのチームにとって有利な展開になることを願っています。チームの実力については何の疑問も持っていませんし、実際、チームはこれまでの作業にかなり満足できています。他のチームと同じく、僕たちも何ヶ月も前から取り組んでいますが、バルセロナで実際にマシンを走らせてみないと具体的なアイディアを持つことは難しいです。テストを経てようやくマシンの挙動や他のマシンとの差についてのアイディアを持てるようになります。今シーズンはサプライズの連続になると思います。2022シーズンはあなたのF1キャリアにとって重要な1年になると思いますか?2022シーズンも2021シーズンと同じアプローチで取り組みます。好リザルトが得られた走りをさらに向上させて、手元にあるマシンでベストを維持し続けるだけです。今年は上位争いに加わって、定期的にトップ5フィニッシュを記録したいですね。マシンが好調ならそれより上も狙っていきたいです。どんな状況にも対応できるように準備しておく必要があります。ですので、ありとあらゆるシナリオに対応できるようにメンタルを準備してきましたし、チームが常にベストを尽くせるように彼らを鼓舞していきたいです。昨シーズンはコンストラクターズ5位まであと少しでしたので、今シーズンに5位になれたら最高ですね。それができると断言するにはまだ時期尚早ですが、僕は常にベストを尽くし、マシンの能力を最大限まで引き出すつもりです。2022シーズンの大きな変化のひとつが、大型化したタイヤですが、どのような影響があると思いますか?まず、ルックスが大きく変わりますよね。あとは車重も重くなりますし、ドライビングにも影響します。様々な変更が加えられた今シーズンのマシンにまた別の要素とチャレンジを加えることになるでしょう。また、タイヤの大型化に伴ってホイールカバーも新しくなったので、コックピットからの視界が少し狭くなりました。他にもいくつも変更が加えられていますし、今シーズンはどのレースウィークエンドでも、フリープラクティスでかなり多くの仕事をこなさなければならなくなるでしょう。今夏、あなたとアルファタウリはスペシャルコラボを展開する予定らしいですね。少し話してもらえますか?夏に発表する予定のスペシャルプロジェクトに向けて数ヶ月前からアルファタウリと仕事を進めています。以前からやりたいと思っていたことですし、今のところとてもクールなので、かなり楽しみですね。残念ながら今はまだ多くを明かせないのですが、楽しみにしていてください!