アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、F1のミッドフィールドのドライバーの能力の高さが、チームメイトの角田裕毅のルーキーイヤーに苦闘に貢献したと考えており、角田にとって彼らに対処するのは“簡単ではなかった”と語る。2021年の傑出したドライバーのひとりとなったピエール・ガスリーは、2021年シーズンを通して角田裕毅を完全に上回り、アルファタウリ・ホンダF1でチームメイトの3倍以上のポイントを獲得した。
角田裕毅は、最終戦F1アブダビGPの予選で唯一ピエール・ガスリーを上回り、自己ベストとなる4位フィフィニッシュを果たしたが、決勝でもガスリーに遅れをとることがよくあった。シーズン途中から、2020年にレッドブルのF1ドライバーを務めたアレクサンダー・アルボンが、角田裕毅の非公式のメンターの役割を任せられたが、ピエール・ガスリーは、自分の仕事をやり遂げるときにチームメイトに手を貸すことは難しいと認める。「自分のことに集中するのは非常に多くのエネルギーを必要とするので、それは難しい」とピエール・ガスリーは記者団に語った。「裕毅の言っていることを聞くと、彼はデータを見て、チームとの仕事の仕方を見て、そして、僕のアプローチを見るだけで、かなり多くのことを学んだと思う」しかし、ピエール・ガスリーは、ミッドフィールドのドライバーたちのクオリティの高さも、F2で好成績を収めた後、角田裕毅がF1に適応するのに苦労した一因になったと考えている。ミッドフィールドには、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、キミ・ライコネン(アルファロメオ)という元F1ワールドチャンピオンがおり、彼らでさえ、シーズンの大半をポイント圏外で終えている。角田裕毅は、シーズン序盤は“怠惰なろくでなし”だったと認め、新シーズンに向けてフィジカル面を改善する必要があると語っている。「彼が言っている感じでは、おそらくそれほど苦労するとは期待していなかったと思う」とピエール・ガスリーは付け加えた。「現時点のF1のミッドフィールドのレベルは本当に厳しい。アストンマーティンには4回のワールドチャンピオン(ベッテル)、アルピーヌには2回のワールドチャンピオン(アロンソ)がいて、フェラーリは非常に強力なラインナップだし、マクラーレンも非常に強力なラインナップだ。アルファロメオにさえチャンピオンであるキミがいた」「レベルは本当に高く、おそらくここ数年よりも高いかもしれない。ルーキーが入ってくるのに簡単ではなかったのは確かだ」