トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1メキシコGPの週末で下痢や嘔吐を引き起こすウイルス性胃腸炎の犠牲者となった。今週末、F1サーカスはピエール・ガスリーと同様の症状に苦しめられており、実に150名以上の関係者が体調不良を訴えている。ウイルス性胃腸炎は標高が高ければ高いほど悪化する。
土曜日にピエール・ガスリーの容態について聞かれたレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「ひどい場合はオムツを着用しなければならない」と Auto Motor und Sport に語った。ピエール・ガスリーは、土曜日のフリー走行3回目の開始時に体調を整えることができず、開始から30分が経過した時点で走行を開始。下痢と熱があるにも関わらず、予選ではQ3に進出して10番グリッドを獲得している。食あたりの心当たりについて質問されたピエール・ガスリーは「タコスを食べた!」と語った。トロロッソ、マクラーレン、ルノーの3チームはメキシコでの食あたりに最も影響を受けたチームだと考えられている。また、タイアナ・カルデロンもウイルス性胃腸炎によってサポートレースのポルシェカップに参戦することができなかった。ピエール・ガスリーは、体力的に厳しいF1カレンダーの終盤を迎えた疲れから状況が悪化したと考えている。「シーズンの終盤だし、多くの長いフライトがあった。それにここの食べ物はヨーロッパとはまったく異なるため、ウイルスや細菌の影響を受けやすくなっている」とピエール・ガスリーはコメント。「僕のコーチは本当に病気になってしまったよ」ロマン・グロージャンもガスリーの意見に同意する。「シーズン終盤は、様々な時差によって厳しい。回復するのは簡単ではない」とロマン・グロージャンはコメント。「僕たちはメキシコが病気と疲労の面でシーズンのピークのひとつであることを知っている。高度によって睡眠が低下し、脱水に注意する必要がある」「メキシコ、アメリカ、ブラジルは3つの大きなレースであり、注意して体をしっかりとキープする必要がある」