トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1ブラジルGPの決勝レースでチームメイトのブレンドン・ハートレーに道を譲ることを拒否していた。ブレンドン・ハートレーは、前半にミディアム、後半にスーパーソフトを装着するというリバースストラテジーを採用していたが、レース後半にチームメイトのピエール・ガスリーに引っかかっていた。
ピエール・ガスリーは、ミディアムタイヤのセットに苦戦しており、後ろからカルロス・サインツ(ルノー)が迫っていたブレンドン・ハートレーは、チームに自分を先に行かせるよう求めた。しかし、11番手を走行していたピエール・ガスリーは残り2周までブレンドン・ハートレーを道を譲らなかった。「燃料が足りなくなっていたので、残り2周でそうしなければならなかった」とピエール・ガスリーはコメント。「レースの最後まで走る燃料が残っていなかったので、最後の2周はクルージングするしかなかった。このポジションにいたら、レースをするべきだと思う」「加えて、彼は新品のスーパーソフトタイヤだったし、僕はミディアムタイアが死にそうになっていた」「彼の方が速くて、彼が自分で僕をオーバーテイクできるのであればOKだと彼らに伝えたけど、何らかの理由で彼は10周くらいそうしなかった。僕にはわからないけどね」「でも、その後、最後に燃料に関してあのような重大な状況になったので、残り2周でそうした」ピエール・ガスリイーは、二人がトップ10内を走行していたが、状況は違っていたかもしれないと認める。しかし、レースの大部分でトロロッソ・ホンダの2台はポイント圏外を走っていた。「トップ10内にいたら違っていたと思う。行動を取るべきことはある」とピエール・ガスリーはコメント。「今日は11番手、12番手、13番手だったし、行動を取るべきことはなかった」「最終的に僕はレーシングドライバーだ。僕はレースをするためにここにいる。それが僕が望んでいることだし、僕が好きなことだ。それが僕のモータースポーツに対する認識だし、そうすべきことだと思っている」一方、ブレンドン・ハートレーは、自分はピエール・ガスリーが先に行かせてくれるものだと信じていたので、無理に追い抜くために戦おうという意向はなかったと説明する。「僕はとても速かったし、チームメイトを捕えていたし、何が起こるかを尋ねた。僕が取るべきだったことには3つの異なる答えがある」とブレンドン・ハートレーはコメント。「僕たちはお互いにレースをしているし、ポジションを守るか、彼が先に行かせてくれるかだった。それで、僕は彼が先に行かせてくれるだろうとの連絡を受けた。それに僕は後ろ(サインツからクルマを守っていたし、タイアを労わろうとしていた」「だから、僕はアタックしなかった。4~5回先に行かせてくれそうだったけど、それは起こらなかった。あとのことはわからない」「最終的に僕はクリーンにオーバーテイクしたけど、その間にタイヤが壊れてしまった。でも、それでもポイントは難しかった」トップ10から20秒差の11位でレースを終えたブレンドン・ハートレーだが、サンパウロでの自分のレースを誇りに思っていると語る。「努力には本当に満足している。それにオーバーテイクもできた。でも、10位ではなく、11位でフィニッシュしたことにはちょっとがっかりしている」「それに今日は僕たちの前でリタイアしたドライバーは多くなかった。正直、今回のレースを本当に誇りに思っている。良い努力が報われないのは悩ましいことだ」