トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダのアップグレード版F1エンジンがザウバーからコンストラクターズ選手権8位を取り戻すための助けになると考えている。前戦メキシコGPでは標高の高いコンディションを考慮して最新エンジンを使用しないことを選択したホンダだが、今週末のブラジルGPでは“スペック3”パワーユニットを再導入する。
F1メキシコGPで、ピエール・ガスリーは古いエンジンで最後尾グリッドからのスタートとなったが、粘り強い走りで10入賞。しかし、ザウバーがダブル入賞を果たしたことでトロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権で9位に転落している。コンストラクターズ選手権の順位は賞金に大きな差を生むことになり、ピエール・ガスリーは残り2戦でザウバーを倒さなければならないと語る。「週末に向けてはポジティブなことがたくさんあると思う。ペナルティを受けることはないはずだし、それは本当に良いことだ。最後の2戦は厳しい戦いになるからね」とピエール・ガスリーはコメント。「グリッド後方からスタートすることで、いつも僕たちはポイントを獲得するのが難しい状況に陥っていた。チーム、8位、ザウバーとの戦いに関して、今後2戦は僕たちにとって重要なレースになる」「わずか3ポイント差だけど、来年に向けて高価な3ポイントだし、来年のクルマの開発に影響を与えることになる。だから、本当にチャンスを最大限に生かす必要があるし、それが現時点で僕たちが目指していることだ」「新スペックのエンジンだけでなく、クルマには空力アップグレードもあるので、可能なかぎりベストな形で自分たちを守るためのかなり良いポジションにいると思う」ピエール・ガスリーは、ザウバーのパッケージの強さを考えれば、シーズン後半にザウバーがより多くのポイントを獲得できていないことに驚いていると語る。「ある意味、彼らがもっと多くのポイントを獲得していないことに驚いている。彼らはしばらくの間、かなり安定してQ3に進出していたからね」とピエール・ガスリーは語る。「彼らがフェラーリと協力して開発を進めてきたのは確かだと思うし、毎週末多くのアップグレードが行われていた。クルマのペースはシーズン序盤よりもずっと強くなっている。彼らが本当に競争力があるのは明らかだ。チャンピオンシップで彼らを捕えるのは本当に簡単なことではない」「でも、彼らがシーズン序盤に示していたパフォーマンスとペースを元にすれば、どこかの時点で彼らを抑えるのが難しくなることはわかっていた」ブラジルとアブダビのどちらが、ザウバーと比較してトロロッソ・ホンダのマシンに適しているかと質問されたピエール・ガスリーは「実際に2つから1つを選ぶのは難しい」とコメント。「ホンダは大きなステップを果たしてはいるけど、ブラジルは大きな丘、長いストレートがあるのでかなりパワーが重要視されることはわかっている。客観的にフェラーリのパワーユニットは僕たちよりも速いからね」「でも、アップグレードによって、僕たちはクルマを良いウインドウに入れることができると思う。僕たちは競争的になれると思うけど、彼らも競争的だ。彼らはメキシコで2台がポイントを獲得しているし、素晴らしいパッケージであることを示してた。本当に接戦になると考えている」