トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、F1イギリスGPで自分に10位入賞を失うペナルティを下したスチュワードは“馬鹿げてる”と不満を露わにし、オフィシャルにより一貫性のある判断を求めた。F1イギリスGPの残り3周、ピエール・ガスリーは激しいバトルの末にセルジオ・ペレス(フォース・インディア)をパスして入賞圏内に入ると、その後も2周にわたる激しいポジション争いを見事に戦い抜き、10番手を守ったままチェッカーフラッグを受けた。
しかし、オーバーテイク時のアクションに関してレース後に審議が行われた結果、ピエール・ガスリーに5秒のペナルティー加算の裁定が下され、最終結果は13位に降格。セルジオ・ペレスが10位に交換し、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)も1つずつ順位を上げることになった。ピエール・ガスリーは「僕にとっては馬鹿げたことだ。完全に馬鹿げる」と Autosport にコメント。「あれがレースというものだし、正直、本当に小さな接触だった。あれくらい起こることはある。僕たちは12メートルくらいのトラックを横幅2メートルのクルマで走っているわけだし、どこかの時点で接触することもあるさ」「大きな衝突ではなかったのは明らかだ。僕としてはペナルティを科せられるようなものだったとは思わない」「今回のレースで起こったすべての状況を見れば、(ケビン)マグヌッセンと(ロマン)グロージャンとの接触には何もペナルティはなかったし、カルロス(サインツ)とグロージャンは完全にウォールにぶつかっていたのに何も科せられなかった」「なのに、このようなことに5秒ペナルティと2点のペナルティポイントだなんて完全に馬鹿げている」「前回のレースを見れば、僕は1周目にバントーンにぶつけられてリアのフロアの半分を失ったのに何もペナルティは出なかった」「そのあとレースウィナー(マックス・フェルスタッペン)とも1周目にかなり似たようなインシデントがあったけど、それもお咎めなしだった」「彼らは何らかの措置を必要がある。レベルの高い競技において、このような一貫性のなさは受け入れられることではない」「このようなペナルティを説明するものはない。彼らが他のインシデントに対して何もしないのであれば、僕にもペナルティを科すべきではない」ピエール・ガスリーは、レース後にスチュワードに対して強く訴えていたことには驚かなかったと語る。「彼はポイントのない11位でフィニッシュしていたわけだし、なんとしてでも僕の責任にしようとしていた」とピエール・ガスリーはコメント。「正直に言えば、僕はバトルを楽しんでいた。ホイール同士が近づいた接戦だった。最終的に僕たちはレーシングドライバーなわけだし、それが僕たちが推進していくべきことだ」「このようなペナルティを出すことは、僕たちがレースをするのを妨げるだけだし、本当に残念なことだ」「これはドライバーにリスクを冒させず、DRSでのストレート以外でオーバーテイクのない退屈なレースを助長することになる。正直、そんなのまったくエキサイティングではないね」
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