トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、今週末のF1オーストリアGPは、ホンダがF1カナダGPで導入した新スペックのF1エンジンがどれくらい強力であるかの“答え”を得るためにも重要な週末になると考えている。ホンダは、F1カナダGPに内燃エンジンのパフォーマンス向上を図った“スペック2”パワーユニットを導入。約27馬力のパワーアップを果たしたとされているが、カナダとフランスの両方で信頼性トラブルにも見舞われている。
ピエール・ガスリーは、F1カナダGPのフリー走行3回目に新型パワーユニットが故障したことで予選では旧型に戻すことを余儀なくされており、ブレンドン・ハートレーもF1フランスGPをエンジンペナルティによって最後尾からスタートすることになった。ホンダは、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの故障の原因は異なるものだと述べている。トロロッソ・ホンダは、カナダGPとフランスGPの予選で12位以上の結果を出せておらず、レースでも2戦連続でオープニングラップでのクラッシュによるリタイアもあり、最高結果は12位。ホンダの新型F1パワーユニットのパフォーマンスに関しては疑問が残されている。ピエール・ガスリーは「今週末は新しいエンジン自体のパフォーマンスについて期待通りに優れているかという答えを得るため上でも僕たちにとって重要であるのは明らかだ」とコメント。「僕たちはシャシーも小さなアップグレードを導入するし、それもまともに機能して、同じように良い進歩を果たさなければならない。ここまでのシーズンで最強のクルマになっていなければならない」「パフォーマンスを向上させて、トップ10に少しでも近づけることを願っている」F1フランスGPを最後尾からスタートして14位で終えたブレンドン・ハートレーは、トロロッソ・ホンダの最近の苦戦の原因は“複雑”であることを示唆している。「いろいろな要素があるし、そのいくつかはかなり理解できている。今週末の空力アップデートはそのいくつかで助けになるはずだ」とブレンドン・ハートレーはコメント。「決して簡単に答えが得られるわけではないけど、ポールリカールでもっと強くなっていることを期待していたのは間違いない。そのいくつかの理由は理解できているし、いくつかはまだ進行中だ」ピエール・ガスリーは、エンジンのマイレージをセーブするためにF1オーストリアGPの金曜フリー走行では旧型の“スペック1”エンジンに戻すとされている。また、トロロッソは最近のレースで空力セッティングを誤って判断している可能性があり、新しいエンジンの機能をうまく理解するのは厳しくなっている。「エンジンだけの問題ではないのは明らかだ」とピエール・ガスリーはコメント。「セットアップ面で正しいウイングで走れていなかったかもしれない。おそらく僕たちはもっと良い妥協点を見つけられるはずだ。でも、フランスでのパフォーマンスにはもっと高い期待を抱いていたのは明らかだ」「いくつかのことを煮詰めていく必要がある。バクでは正しいウイングではなかったかもしれないし、ストレートでのデルタはそれで少し説明がつく」「現時点で僕たちにはいくつかのアイデアがあるけど、完全にクリアにはなっていないし、今週末のギャップがカナダで目にしたものにより似ているのか、もしくはまだ苦しんでいるかどうかを確認できればいいね」