トロ・ロッソのF1ドライバーとなったピエール・ガスリーは、自分のF1への道のりは“お金がすべてではない”ことを示しており、若手ドライバーにとって励みになるはずだと語る。ペイドライバーは常にF1の一部だったが、近年ではチームはシートを確保するために莫大な予算をもたらすドライバーへの依存度が高まっている。
2013年にフォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップでチャンピオンを獲得し、レッドブルのジュニアチームに加わったピエーエル・ガスリーは、フォーミュラ・ルノー3.5でカルロス・サインツJr.に次ぐ2位でフィニッシュ。2015年からGP2にフル参戦し、2016年にチャンピオンを獲得。2017年はスーパーフォーミュラに参戦して2位でシーズンを終えている。昨年、最終5戦でトロ・ロッソのドライバーに抜擢されてF1デビューを果たしたピエール・ガスリーは、シート獲得のために資金を持ち込むことなくF1まで到達。今年、新生トロロッソ・ホンダでフルシーズンを戦う。F1までの道のりについてピエール・ガスリーは「結局、僕たち全員が必ずしもパフォーマンスがすべてではないことをわかっている。強力なバックアップが必要だとね」と Autosport にコメント。「僕にはマネージャーがいなかったので、自分一人でこのパドックのあらゆる大きなサメと戦い、自分の居場所を作ろうと頑張ってきた。そして、マネージャーなしで、自分のシートにお金を払うことなくそれができたことに本当に満足している」「今、それをするのはかなり難しいことだし、まだそれが可能であることを若手ドライバーに見せることができたのも嬉しい。お金がすべてではない。それがなくても可能だということをね」ピエール・ガスリーは、GP2でチャンピオンを獲得した2016年末にトロ・ロッソにステップアップすることが期待されていたが、レッドブル内の政治的判断により、ガスリーの昇格は見送られ、レッドブルは日本のスーパーフォーミュラにピエール・ガスリーを送り込んだ。レッドブルは、ロシア出身のダニール・クビアトに信頼を置いていたが、ドライバーとしてクビアトは進化することができなかった。最終的にレッドブルはダニール・クビアトを解雇し、ピエール・ガスリーへの扉を開かれることになった。だが、ピエール・ガスリーは、F1への道を切り開いたのは自身の成績だと指摘する。「思い上がっているわけではないけど、僕が成し遂げてきたことを見てもらえば、僕は2.0(ユーロカップ)でタイトルを獲得しているし、3.5を2位で終えている。3.5を2位で終えてF1にまっすぐ進んだ人たちもいる。ダニエル(リカルド)、ジュール(ビアンキ)がそうだったと思う」「その後、GP2に進んで、ニコ(ロズベルグ)に次いで2番目若さでGP2でタイトルを獲得した。他のウィナーを見れば、ニコ・ヒュルケンベルグはF1にいるし、ルイス・ハミルトンもF1にいる。ストフェル(バンドーン)もF1にいる。最年少で優勝した一人がF1に行けない理由はないよね?」「その後、僕はスーパーフォーミュラへ行った。そのときは『OK、また次のステップだ。ここでまたうまくやれれば、4つの異なるシリーズになるし、もしこの4つのすべてで競争力があれば、どこかの時点でF1に行けるはずだ!』と思っていたよ」ピエール・ガスリーは、F1デビューに時間がかかったことは、モチベーションを高めるだけだったと語る。「とにかくプッシュし続けたし、僕にとっては本当にいつもそれを心に留めていた。ある意味、僕は過去よりも精神的にずっと強くなった」「僕にとって悪い経験ではなかった。常にそこから何かしらことを学べるものだし、良いか悪いかに関わらず、常に得られることはある」「長い道のりだったけど、多くの良い経験を積むことができた。僕にとって有益なことだった」
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