ピエール・ガスリーは、2018年にトロ・ロッソがF1パワーユニットをルノーからホンダの独占供給へと変更することでアドバンテージを得られると確信している。今シーズン後半にトロ・ロッソでF1デビューを果たしたピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーだったが、ルノーの信頼性問題によってレギュレーションの制限を超えたパワーユニット交換を強いられ、ハートレーに至っては4戦全戦でグリッド降格ペナルティを科せられた。
F1ブラジルGPではトロ・ロッソの怒りが爆発。信頼性トラブルの原因としてトロ・ロッソのパワーユニットの使い方を指摘したルノーに対し、トロ・ロッソがコンストラクターズ選手権を争うルノーのルノーの陰謀説を示唆したことで、パワーユニット供給停止の騒動に発展した。トロ・ロッソは、今シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消してルノーにF1パワーユニットを変更するマクラーレンに代わり、2018年からホンダのF1パワーユニットを搭載する。ホンダは、V6ハイブリッド時代にライバルよりも1年遅く参入したことで開発時間を短縮しなければならず、信頼性とパフォーマンス不足によって悪夢のような3年間を過ごしたが、今シーズン後半には信頼性とともにパフォーマンスも向上させた。ピエール・ガスリーは、トロ・ロッソがホンダから供給を受ける唯一のチームとなり、優先的に注力されることでアドバンテージを得られると考えている。「ホンダの目標は、速いエンジンを造れることを全員に証明することだし、僕たちは彼らのエンジンを搭載する唯一のチームなので、彼らは僕たちにベストな処置をするために妥協することなく、やれるすべてのことをしてくれると確信している」とピエール・ガスリーはコメント。「それは本当にポジティブなことだと思うし、彼らにはシーズン開幕までに改善するための時間がさらに3~4か月ある」「現時点で彼らはかなり改善している。マクラーレンを見れば、6ヵ月前と比較してはるかに良くなったし、彼らがその勢いを維持できれば、良い前進を果たして、良い意味でみんなを驚かせることになると思う。それが実現することを願おう」ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、2018年にトロ・ロッソ・ホンダのドライバーを務めることがすでに発表されている。ホンダのF1エンジンを搭載する2018年は二人にとって初めてフルで参戦するF1シーズンとなり、2月26日からスペインのカタロニア・サーキットでスタートするプレシーズンテストでホンダを搭載したトロ・ロッソのF1マシンを初めて走らせることになる。