ピエール・ガスリーが、レーサーを目指すきっかけを作ったのは同郷のエステバン・オコンとその家族だったという。ピエール・ガスリーは、今週末のF1マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってトロ・ロッソからF1デビューを果たす。トロ・ロッソは、2018年のドライバーとしてピエール・ガスリーを評価するために複数のレースに出場させる計画だとしている。
ピエール・ガスリーは、2016年にGP2でチャンピオンを獲得。今年もレッドブルのリザーブドライバーを務めバーレーンとハンガリーのテストではレッドブルのテストを担当。その活動と並行して日本でスーパーフォーミュラに参戦してチャンピオン争いを繰り広げている。念願のF1デビューを果たすことになったピエール・ガスリーだが、そのきっかけは同じフランス出身のエステバン・オコンだっとという。エステバン・オコンは、ピエール・ガスリーのレースキャリアをスタートさせた自分にボーナスが出てもいいのではないかと冗談交じりにエピソードを明かした。「僕たちが7~8歳くらいの頃、親同士が友人だった。その頃、僕はゴーカートに乗っていて、彼はサッカーをしていた」とエステバン・オコンはコメント。「僕の父が、彼にゴーカートを試してみるように勧めたことがあった。しばらくしたら、彼はサッカーをやめてレースを始めていたよ」その後、ピエール・ガスリーは、長い間エステバン・オコンの背中を追ってきた。しかし、メルセデスのジュニアドライバーとなったエステバン・オコンと自分を比較したことはないとピエール・ガスリーは主張する。「彼とは6歳の頃からの知り合いだ。近所に住んでいて、一緒にカートをして育った」とピエール・ガスリーはコメント。「彼がF1でチャンスを掴んだ時は嬉しかった。最初にグラビティ(Gravity)に加入して、その後、メルセデスの一員になった。そのあとDTMでシーズンを過ごして、マノーで走ることになったよね」「僕はレッドブルにいて、もう少し長くチャンスを待たなければならなかったけど、自分の短いキャリアを彼と比較したことはないよ」日曜日にF1レースをスタートする76人目のフランス人ドライバーとなるピエール・ガスリーは、まるで“夢のよう”だと語る。「今週末、初めてのF1レースをスタートすることは僕にとっては夢みたいだ。この数年、このために本当に頑張ってきたからね。じっと待っているのは大変だった」「でも、その価値はあったし、とても興奮しているよ。今週末が本当に楽しみだ。今週末のことは一生忘れないだろうね」