ピエール・ガスリーが、F1マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってトロ・ロッソでF1デビューを果たす可能性が報じられている。トロ・ロッソからの正式は発表はなされていないが、複数の情報筋によると、今週末のF1マレーシアGPでドライバー交代が予定されているという。Autosport は、レッドブルの上層部がピエール・ガスリーを2018年にフルタイムのドライバーとして起用するべきかを評価するために早めにレースシートに座らせる決定をしたと報じている。
これまでの噂は、2018年にルノーへの移籍が決定しているカルロス・サインツがF1マレーシアGPでルノーに移籍し、その後任としてピエール・ガスリーがレースシートに昇格するというものだった。しかし、ジョリオン・パーマーは今シーズンの残りのレースを走るとみられており、カルロス・サインツの早期移籍の可能性は薄れたとされている。カルロス・サインツは、F1シンガポールGPで4位入賞を果たし、トロ・ロッソは52ポイントでコンストラクターズ選手権6位につけている。5位のウィリアムズは59ポイント、7位のルノーは42ポイントと、中団争いは激化している。今シーズン、ダニール・クビアトは4ポイントしか獲得できておらず、トロ・ロッソの52ポイントのうち、カルロス・サインツが48ポイントを稼いでいる。そのため、トロ・ロッソはカルロス・サインツの放出に消極的であり、代わりにダニール・クビアトに代えてピエール・ガスリーをレースシートでトライアウトすることに決めたという。報道によると、ピエール・ガスリーは、F1マレーシアGPとF1日本GPの2レースに参戦するという。オースティンでのF1アメリカGPは、日本のスーパーフォーミュラの最終戦と日程が重なっており参戦はできない。そのため、F1アメリカGPではダニール・クビアトがレースシートに復帰する可能性が高いが、レッドブルは残りのメキシコ、ブラジル、アブダビのどのような計画を立てるかは定かではないという。先週末のSUGOでのスーパーフォーミュラのレースで2位表彰台を獲得し、最終戦を残してトップからわずか0.5ポイントでランキング2位につけているピエール・ガスリーは、今季F1スポット参戦の可能性について「何も言えることはない。まずはスーパーフォーミュラ最終戦の鈴鹿に参戦する予定だし、チャンピオンシップでタイトルを獲るためにいい位置にいるのでベストを尽くしたい。これが当面のターゲットだ」と語っていた。関連:トロ・ロッソ、ピエール・ガスリーのF1マレーシアGPでの起用を正式発表