レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは、マイアミGPのドライバーズパレードに遅刻したことで、F1スチュワードから叱責を受けた。ペレスは、57周の48周目にチームメイトでタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペンにコントラストラテジーで抜かれ、2位でレースを終えた。
フェルスタッペンは、最大獲得ポイント26を達成し、ポイント差を14に広げたが、ペレスは競技規則の第19条4項の違反でスチュワードに呼び出された。スチュワードは、ペレスがレース前のドライバーズパレードに遅刻したのは「チームがメディアやその他の商業的な約束をしたためで、ドライバーはその約束を満たしてから出向く必要があった」と判断した。スチュワードはこれを「遅刻の正当な理由ではない」と判断し、セルジオ・ペレスに戒告処分(非ドライビング)の処分を下した。現行のレギュレーションでは、「同一選手権」シーズン中に5回の叱責を受けた場合、10グリッドペナルティが課される。しかし、このペナルティは、5回の叱責のうち4回がドライビング違反である場合にのみ課されるもので、今回のペレスはそれには該当しない。この結果、ペレスは2位を失うことなく、フェルスタッペンの119ポイントに対して105ポイントで次戦エミリア・ロマーニャGPに臨む。