セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)は、2022年F1アブダビGPを3位でフィニッシュ。ドライバーズチャンピオンシップ2位までわずか1.3秒及ばず、悔いが残るシーズンフィナーレとなった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがスタートからチェッカーまでレースを完全掌握する中、大きな興奮をもたらしたのはセルジオ・ペレスだった。シャルル・ルクレール(フェラーリ)と並ぶ290ポイントで最終戦アブダビGPに臨んだチェコがドライバーズ2位の座を手に入れるには、ルクレールよりも前の順位でフィニッシュする必要があった。
セルジオ・ペレスは予選でフロントローを獲得し、優位に立っていると思われた。レース序盤はチーム史上初のドライバーズ選手権ワンツーフィニッシュ獲得に向けて順調に進んでいるように見えた。だが、2ストップを選択したセルジオ・ペレスに対し、シャルル・ルクレールは1ストップで逃げる展開。先頭ではマックス・フェルスタッペンが完ぺきにレースをコントロールしており、ランビアーゼに「タイヤは問題ないので、チェコに全力で飛ばせと伝えてくれ」と無線でメッセージを送った。いよいよ残り5周となり、セルジオ・ペレスはシャルル・ルクレールとの差を4秒近くまで縮める。そして、ファイナルラップを前にその差は2秒以内となった。しかし、ルクレールのタイヤは持ち堪えていた。ペレスは最後のチェッカーまでプッシュを続けたが時間と周回数が尽き、ドライバーズ選手権2位の座は目の前で逃げ去っていった。「今日は全力を尽くしたので満足している」とセルジオ・ペレスはコメント。「結果的に十分ではなかったけれど、このスポーツはそういうものだ。勝つときがあれば負けるときもある」「1秒差でドライバーズ2位を逃したのは悔しい。もっと良くできた部分もあるけれど、結局のところ、このスポーツで重要なのは絶対に諦めないことだ。今シーズンの僕はサーキットの内外でこれを貫いてきたので、満足して家に帰れる」「今シーズンで最も大きな意味を持っているのは、僕たちが常に全力を尽くしたことだ。この最終戦もそうだった。チームは素晴らしい1年を過ごしたので、良い形でシーズンを終えられたのは嬉しい。2023シーズンは気持ちを切り替えて再び強力な1年を目指していく」
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