セルジオ・ペレスは、F1アメリカGPの表彰台に向かう途中に脱水症状に陥っていた。ドリンクシステムが故障したことにより、1周目から水分補給ができなかった。レース前にセルジオ・ペレスはドリンクシステムが機能していないことを報告しており、グリッド上では心配はないように見えた。しかし、ライトが消えてから20周後、完全に異なるストーリーとなった。
「クレイジーだった。今朝は気分が悪く、1周目以降は全く水分を補給できなかった。かなりタフだたし、20周目からすでに完全におかしくなっていた」とセルジオ・ペレスは語った。「力が入らなかった。手と足の力が失われ、視力もかなり不快になった。とにかくサバイバルモードだった。気を失わないように頑張った」「そのときに悪い瞬間があったら、クルマをコントロールできなかっただろう。間違いなく人生最長のレースだった」グランプリ後にこれほど疲れ果てたと感じたことあるかと質問されたセルジオ・ペレスは「「いいや。初めてだ。そして、最後であることを願っている」と語った。不測の事態に陥ったにも関わらず、セルジオ・ペレスは56周のレースを走り切って3位表彰台を獲得。コンストラクターズ選手権でレッドブル・ホンダがメルセデスとの差を23ポイントまで縮めるのを助けた。そして、次戦はセルジオ・ペレスのホームレースとなるF1メキシコGPだ。「それはポジティブなことだ。人々からのエネルギーが僕を本当に動かし続けている。ここでは家族がいたし、彼らに表彰台に上がる僕を見てもらいたかった。今はメキシコを楽しみにしている」とセルジオ・ペレスは語った。「僕たちには良いパッケージがある。僕たちはメキシコで強いはずだ。通常、レッドブルはメキシコで非常に強し、本当に楽しみにしている。再び表彰台を獲得し続けられることを本当に期待している」